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チートゲーマーへの反抗〜虹と明星〜
L9話 Nuisance【邪魔者】
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の性である。


「かかったな?」
「「「!!!!!!!」」」


次の瞬間にはグレイブの前にセイバーは立っていなかった。


セイバーの目の前にいたのは…….ランスだ。


「ぶっつけ本番……うまくいったな。」


セイバーの隠し玉????以前、那由多よりパクった水勢剣流水。それを空になったソードライバーに納刀する。


【必殺読破!】


南国のリゾートのようなBGMが流れる……その音楽にのせられるまま、抜刀!!


【流水抜刀!】

【ドラゴン一冊斬り! ウォーター!!】


虚を突かれたランスに、防御の術は残されていなかった。そのまま水龍に呑まれるように居合斬撃が彼女に炸裂した。


水でできた水晶玉に閉じ込められたランスは、玉が爆発するとともに、その装甲を解除されてしまった。

そのままランス……その変身者たるアキは地面に倒れ込む。


「さて……あとは???」


セイバーは突き刺さった火炎剣烈火を二刀流に、グレイブの方を再度振り返る???「次はお前だ」と言わんばかりに。

これがセイバーの作戦。2対1という圧倒的優位な状況に持ち込むための。


「羽田淳一、観念しろ。」
「………」


デモンズが威圧しながら丸腰のグレイブへと近づく???

もはや勝敗は決した……セイバーとデモンズはそう確信した。


そんな時だった。



カランコロン……



「ん……?」



プシュー!!!


転がったスティール缶から放出される大量の煙???いや、煙幕と言った方が正しいか。

故意であるかに関わらず、この煙幕はグレイブにとって好都合でしかない。


「くそっ……!」


火炎剣烈火の熱風で散らばる煙を斬り分けた。

しかし……そこにもうグレイブの姿はなかった。


セイバーとデモンズの2人は変身を解除する。


「逃したか……」


複雑な表情の稔。そんな彼に速人は駆け寄る。


「アンタ……葉月って言ってたな?」
「ああ。改めて……俺は葉月稔。またの名を???仮面ライダーデモンズ。」
「俺は天羽速人。仮面ライダーセイバー……ってことでいいか。」
「天羽速人……か。」


稔は少しの間、言葉を詰まらせる。そして少し目を泳がせたのちに再び速人の方を向いて、肩に手を置く。


「じゃ、俺はこれで。また会う日も近いだろう。」
「あ、あぁ……」
「またな???」


そう言って稔は立ち去ろうとした。当然速人も留まらせる理由はないため、そのまま見送ろうとする。

しかし……凛々しい声が彼を止める。


「待ってください!」
「「………!?
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