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霧の向こうのハーレム
プロローグ 1

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「この島には男がもう居らん。君だけが頼りだ。」

村長が申し訳なさそうに言う。
部屋の中には村長を含め多数の人がいた。だが、すべて女性。

「島の存続のため、後ろに居る娘たちに、一人でもいい、子を宿してほしい。」

後ろを見れば数人の美少女達がずらりと並んでいた。
その中には俺をここまで連れてきた()も居る。

「我が儘なのはわかっている。頼む。」
「お願いします。」

村長以下大人の女性たちが頭を下げる。

「どうかよろしくお願いします。」

俺の後ろの女の子たちも頭を下げる。

受験に失敗したはずの俺がどうしてこうなったのか。時は少しさかのぼる。
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