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神々の塔
第一話 衝撃の後でその九

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「己を磨き」
「そして神託を伺ってやね」
「それぞれの試練を乗り越えてです」
「新たな神具も手に入れてきたさかい」
「はい、それならです」
「うち等もやね」
「是非神霊の方々と戦い」
 そうしてというのだ。
「己を磨かれ」
「レベルを上げて」
 綾乃は己を磨くということの実際の内容について述べた。
「ステータスを上げて」
「特技を増やし伸ばされてです」
 そうしてというのだ。
「強くなられて」
「そして踏破して」
「あの方々の様に」 
 枢軸の神星の者三人の様にというのだ、太宰もまた彼等のことをこの度の敗戦で知ってそれで綾乃にも話しているのだ。
「新たな神具もです」
「備えてくるわ」
「是非、では留守の間は」
「政はやね」
「内政は僕が取り仕切り」
「他のこともやね」
「そうさせて頂きます」
 是非にと言うのだった。
「軍事のことも」
「そっち頼むな」
 軍務大臣の中里が申し訳なさそうに言ってきた。
「悪いが」
「悪くありません、副宰相もです」
「軍を統括出来るか」
「そうした立場なので」
 権限を備えているというのだ。
「最高司令官の棟梁であられるです」
「うちやね」
 その棟梁である綾乃が応えた。
「まさに」
「はい、そしてです」
「他に軍を統括出来るやね」
「宰相とです」
 今度はその宰相であるリーを見て話した。
「軍を預かるです」
「軍務大臣の僕もな」
「そしてお三方に何かあれば動かせる」
 今度は神星の他の七人も見て話した。
「全ての方が出られるなら」
「それならやね」
「残る軍権を預かる者は副宰相となりますが」
「それが太宰君やね」
「そうなりますので」
 だからだというのだ。
「この度はです」
「軍のこともやね」
「預からせて頂きます、そしてです」
「軍政もやね」
「担っていきます、ただ」
「ただ?」
「積極的な軍事行動はです」
 こちらはというと、というのだ。
「一切です」
「せんのやね」
「その考えはありません」
 こう言うのだった。
「戦に負けましたし」
「そのこともあって」
「そしてです」
 そのうえでというのだ。
「まだ軍の復興にです」
「務めなあかんわ」
「そうした状況なので」
「今はやね」
「積極的な軍事行動はです」
「せんのやね」
「一切、他の勢力で何があろうとも」
 異変彼等から見て好機であるそうしたことがというのだ。
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