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カンピオーネ!5人”の”神殺し
第一部
プロローグ
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、最近ではまつろわぬ神すらも戦いを避けるほどだという。

 二人目は羅濠教主(らごうきょうしゅ)と呼ばれる女性だ。この人物も最古参の一人で、年齢は二百歳を超えるという。だが、自身の領域から殆ど出てこない引きこもり生活をしているため、あまり情報はない。だが、この人物もヴォバン公爵と同じく魔王的な性格であるため、自分が認めた者以外の者に姿を見られたり声を聞かれたりした場合、その目や耳を壊すという恐ろしい噂まである人物だ。

 三人目はアイーシャ夫人と呼ばれる女性。この人物は一世紀以上引きこもり生活をしているので、ほぼ情報なし。

 四人目はアレクサンドル・ガスコインと呼ばれる男性だ。16歳でカンピオーネとなった存在で、現在は28歳。周囲からは黒王子(ブラックプリンス)とも呼ばれる。自分は他のカンピオーネとは違いまともだと思っているようだが、自分の興味のあるものは例え盗んででも手に入れるという自己中心的な性格なので、迷惑度で言えばあまり違いはなかったりする。

 五人目はジョン・プルートー・スミスと呼ばれる、性別や本名など一切不明の人物だ。常に仮面を被り、マントを付けて街を守っており、周囲にはヒーローのようにも映っているようである。戦闘で被害は出すが、他のカンピオーネと比べれば比較的マトモな性格であるとされる。

 六人目。サルバトーレ・ドニ。欧州最強の剣士とも呼ばれる人物で、魔術が使えない体質であったため、ただの剣術のみでまつろわぬ神を殺した、人類最強クラスの剣術家である。強い相手と戦うためなら周囲の被害など全く考えない性質であるところなどは、ヴォバン公爵などと若干似ている。

 


 さて、今までは各国がカンピオーネに振り回されるのを大変だなと思いながら人ごとのように眺めていた日本であったが、一年前、そんな余裕面出来なくなる大事件が起こった。

 カンピオーネが4人、爆誕したのである。同時に。

 長谷部翔希(はせべしょうき)白井沙穂(しらいさほ)名護屋河睡蓮(なごやかわすいれん)名護屋河鈴蘭(なごやかわすずらん)の四名が、ほぼ同時にカンピオーネとして生まれ変わった。

 何十年、何百年かに一人、生まれるか生まれないかの存在が、たったの一日で四人も誕生すれば、そりゃあ誰だって混乱する。しかも、全員同じ国に所属しているのだ。

 ・・・更に大きな問題は、この四人はどうやら仲間、もしくはそれに近い関係のようで、よく行動を共にしているということだ。強い相手との戦いに人生を掛けている一部の戦闘狂のカンピオーネが日本に突撃してきそうになったのだが、流石にこの人数を相手にするのは厳しいと判断したらしく、機会を伺っている状況だ。しかし、いつその我慢の限界にきて特攻してくるとも限らない。日本は、いつ戦場になってもおかしくは
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