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妹を助けたら姉から
第一章

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                妹を助けたら姉から
 西村庇は大学生だ、面長で優しい感じの目鼻立ちで黒髪をショートにしている。背は一七九程で痩せている。 
 その彼が休日家の近くにあってアルバイトに通っているコンビニで仕事を終えて途中家の近くの公園でだった。
 一人で泣いている小学校低学年位の小さな女の子を見て警察に連絡した。見ればあどけないが非常に可愛らしい顔立ちをしている。
「あの、二丁目の公園に迷子の女の子がいまして」
「迷子ですか」
「はい、ちょっと来てくれますか」
「わかりました」
 すぐにだった。
 若い警官が来た、警官は来るとすぐに庇に言った。
「いや、すぐに通報してくれてです」
「よかったですか」
「最近色々ありまして」
 それでというのだ。
「交番まで連れて来てくれても」
「それでもですか」
「誘拐と思われて」
 誤解されてというのだ。
「それで逆にです」
「通報されますか」
「こうして私達を待っていても」
 警官達をというのだ。
「その間にです」
「通報されたりですか」
「そうされたりもするんで」
「そうなんですね」
「結構過剰にです」 
 庇にどうにもという顔で話した。
「意識する人もいまして」
「善意で行ってもですね」
「誤解されます、ですがこうしてくれると」
「待っている間に通報されても」
「ちゃんと私達が説明しますから」
 警官がというのだ。
「ご安心下さい、では」
「はい、これで」
「後はお任せ下さい」
 警官は笑顔で言った、こうして庇は少女を彼に預けて家に帰った。この時はこれで終わりかと思ったが。
 暫くして今度はアルバイトがなく大学から家に帰っている途中にだった。
 あの女の子がいてだった、隣にいるはっきりしたドングリ型の目と小さなピンクの唇に卵型の顔と茶色の肩にかかる位の長さの髪の毛に一六二位の背のズボンとセーターというラフな服装でもわかる位見事なスタイルの女性がいた、見れば少女とそっくりの顔だ。
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