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第四話 神犬その一
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                第四話  神犬
 護刃は東京に着いた、そうしてだった。
 道を聞いていたがここで逆に軽そうな青年にこう言われた。
「君可愛いからさ」
「そうですか?有り難うございます」
 護刃はまずは笑顔で応えた。
「そう言ってもらえて嬉しいです」
「そうなんだ」
「はい、小さいとか言われたことはありますが」
「いや、小さくてもさ」
 青年は護刃に笑って返した。
「そういうの関係ないよ」
「可愛いってことにはですか」
「そうだよ、それで可愛いから」
 青年は護刃にあらためて話した。
「これからどう?いいお店知ってるよ」
「お店ですか」
「アイスが美味しいね」
「アイスですか、私アイス大好きなんですよ」 
 護刃はアイスと聞いて別の耳を出さんばかりに喜びを出して言った。
「それじゃあ」
「うん、それでね」
 青年はそこから住所と電話番号を聞き出そうと思いつつさらに言った。
「これからね」
「はい、じゃあ犬鬼も一緒ですね」
「えっ、犬?」
「はい、犬輝も」
「犬って何処に」
 青年は護刃に言われて戸惑いつつ周りを見回して言った、そしてだった。
 たまたま傍にいた中年女性が連れている茶色の毛のトイプードルに気付いた、それでこの犬かと思いつつ言った。
「あの子かな」
「違います、狼に似た感じの」
「狼?」
「はい、そうです」
「それってハスキーかな」
 青年はシベリアンハスキーが狼に似ていることから言った。
「それじゃあ」
「違います、色は同じ感じですが」
「それでなんだ」
「もっと小さいですね」
 護刃は自分の傍にいる彼を見つつ話した。
「ハスキーよりも」
「いるんだ」
「はい、ここに」
 指差して話した。
「いますと」
「ええと、見えないけれど」
「そうなんですか、犬鬼が見えないとです」
 護刃は青年に申し訳なさそうに述べた。
「残念ですが」
「そうなんだ、じゃあね」
 青年は護刃にペースを乱されもういいと思って応えた。
「俺はね」
「これで、ですか」
「うん、それじゃあね」
 こう言って彼女の前から姿を消した、そして後日友人にどうも見える女の子と会ったと話をしたがそれは護刃の知ることではなかった。
 護刃は犬鬼を連れて道を聞きつつ国会議事堂に向かった、その時に。
 たまたまだ、交通事故に遭いそうな小さな男の子をだった。
 犬鬼が助けた、それで彼女は笑顔で褒めた。
「犬鬼よくやったね」
「ワンッ」
「あれっ、さっきのは」
「ママ、僕誰かに助けられたよ」
 助けられた子供は護刃達の傍で心配する母親に話した。
「今ね」
「そうね、けれど」
「見えないよね」
「何に助けられたのかしら」
「神様かな」
 少年はこう母親
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