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転生とらぶる
スーパーロボット大戦OGs
0050話
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 まさか、ベーオウルフ対策とは言えないだけに助かった。

「W17の方はどうなっている?」
「W17ならあと1週間もすればロールアウト可能よ。計算上では今までのWナンバーズの中でも最高傑作と言っても構わないスペックを持っているわ」

 こちらは順調か。まぁ、あちらの世界に転移する事で言語機能が故障して順調とはいかなくなるのだが。もっとも、その故障故に完全な自我を確立出来たのかもしれない。

「ヴィンデル、DC残党やレジスタンスに声を掛けるにしても兵器が足りないぞ。エルアインスとまではいかなくても、量産型ゲシュペンストMk-Uやガーリオンクラスの機体は欲しい所だが」
「ああ、それは分かっている。だが、知っての通り補給が厳しい。……いや、これからはさらに厳しくなるだろう」
「今以上にか?」
「恐らく、いや間違いなくな」
「何で断言できるの?」

 レモンの言葉に苦虫を潰したような顔でヴィンデルが答える。

「答えはその報告書にある」

 ヴィンデルが視線を向けたのは、レモンが先程まで読んでいた今回の反乱騒ぎの原因になった犯罪行為の数々が記されている報告書だ。

「おい、まさか」

 ヴィンデルだって中佐という階級である以上、上司はいる筈だ。幸か不幸か俺は会った事がないが。だが以前上からの命令でシャドウミラーを結成した、みたいな話をヴィンデルの口から聞いた覚えがある。

「お前の上司の名前が?」
「ああ、しっかりと書かれていたよ」

 現状の連邦軍上層部にこの報告書を提出しても、揉み消されるのはまず間違いないだろう。そしてそこに自分の名前が書いてある事をヴィンデルの上司は知る事になる。

「じゃあ、報告書を提出しなければいいんじゃない? あるいは、その上司の名前だけ消しておくとか」

 レモンの言う事ももっともなのだが、ヴィンデルの答えは決まっている。

「駄目だ。上層部の腐敗を旗印にする私達がそのような真似をすれば、付いてくる者達に疑念を抱かれる可能性がある」
「そうなると、どうやって補給態勢を整えるかが問題だな」

 生身で戦争をやっていたような時代ならまだ多少の無理は出来たかもしれないが、PTのような人型機動兵器を使っての戦争となるとそれも出来ない。なにせ、機体の消耗部品や破損した時の交換部品、武器弾薬等々。運用上必要な物資が多すぎる。

「……企業からバックアップを受ける事は出来ないか? 向こうにしても新型兵器なんかの実践テストをやって貰えると考えればそう悪い話じゃないと思うが」

 ふと脳裏に浮かんだのは、Zガンダムのエゥーゴだ。あの組織もMS売買で大きくなったアナハイム・エレクトロニクスからバックアップを受けてティターンズに対抗していた。もっとも、アナハイムとしては新兵
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