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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第百九十一話 柿原ミキエ その1 
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「それで、ウチに来たと...しっかし困りますねぇ、ウチの専門は『断罪者』で『グヴァィズィー』じゃないんですよねぇ」
『グヴァィズィー』とは先天的な社会不適合者の名称である。
「弟は小学生までは、おとなしい普通の男の子だったんです」
「だから、弟のツトムさんは『グヴァィズィー』でなく、『断罪者』だと言いたいわけですね?」
「はい、先天的ではなく、後天的な社会不適合者は『断罪者』になってしまうと、以前どこかで聞きました」
「でも、あなたは結局、社会不適合者になってしまった弟のツトムさんを俺たちに正常に戻してほしいのではなく、お父さんのコウジさんのことが心配なんですよね?」
「それは、そうです。私が自分に都合がいいことを言っているのは十分理解しています、それでも、なんとかして父の身の安否だけでも調べてもらえないでしょうか?」
「わかりました、しかし、そうなると、警察の協力は必要不可欠になりますよ。まぁ、極力、ミキエさんの個人情報は伏せますが」
「ありがとうございます...」
「それじゃあ、あした警察の方々と俺と助手の奈良見ルナでミキエさんのお父さんの身の安否を確かめに行きますね」
助手の奈良見ルナが不満そうな声を上げる
「え、私も行くんですか!」
「あったり前だろォ!」
「それどう見ても激ヤバ案件じゃないですか〜?」
次の日の朝。
工事現場で働いている人が良く頭につけているヘルメットをかぶった俺と奈良見ルナと警察官数人は、ミキエさんの実家の前にいた。
工事用ヘルメットを頭部にかぶった奈良見ルナが不満の声を上げる。
「なんで人の家に行くのに、工事用のヘルメットをかぶんなきゃいけないんですか?」
「おまえ、昨日、依頼内容を聞いてなかったのか?」
「聞いてましたよ、依頼人の弟がかなりキマってるんですよね」
「そーゆーこと、つまり何が起きてもおかしくない」
「これって、なんかあったらローサイ出るんですかねぇ?」
「知らん、とにかく入るぞ」
警察官の一人が家のインターホンを押す。
しかし、約1分後、インターホンから家主の声は聞こえてこなかった。
「まだ早朝の7時ですよ、コウジさんって夜勤の仕事でもしてるんですかね?」
「いや、してない、コウジさんは数年前に会社を定年退職している」
痺れを切らした警察官が家のドアノブに手をかける。
警察官の眉間にしわが寄る。
「カギが開いている...!」
俺と奈良見ルナと警察官数人が家の中に入る。
室内は真っ暗だった。
そして、入ってすぐになにかが腐ったような激臭が鼻腔を貫く。
「?えええええええええええええええええええッ?」
あまりの激臭に奈良見ルナがえずく。
一階の天井には大きな黒いシミができていた。
ポタ...ポタ...ポタ...。
そして、天井にできたシミか
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