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ドリトル先生とタキタロウ
第五幕その四

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「今は水面近くだから」
「それでなんだ」
「まだ三十メートル辺りは調べてないから」
「それでだね」
「水面近くにはいないのね」
「そうだよ、これからどんどん深いところを調べていくから」
 それでというのです。
「だからだよ」
「焦らない」
「落ち着いてだね」
「じっくり調査していくから」
「それでよね」
「焦らないことだよ、あといることは間違いないから」
 タキタロウはというのです。
「落ち着いて調査していこう」
「うん、それじゃあね」
「じっくりそうしていこう」
「これからね」
「焦ったら駄目だよね」
「未確認生物は焦らないで落ち着いて」
 そのうえでというのです。
「かつ偏見を取り除いてね」
「調査していくものだね」
「幾ら興奮しても」
「そこにロマンを見て」
「普通の生きものを調べる時みたいにね」
 その時と同じくというのです。
「腰を据えてやっていくものだよ」
「そうなのね」
「未確認生物も普通の生きものと同じなんだ」
「わかっている種類と同じで」
「じっくりとだね」
「そうだよ、そもそも僕達からは未確認でも」
 そう認識していてもというのです。
「当の彼等から見れば違うね」
「あっ、そうだね」
「自分達は思わないね」
「自分達のことはわかっているから」
「それじゃあね」
「そうだよ、だからね」
 未確認生物といってもというのです。
「普通にだよ」
「他の生きものと同じく」
「落ち着いて調査していくことね」
「絶対に焦らないで」
「そのうえで」
「冷静にね、逸る気持ちがあっても抑えて」
 そうしてというのです。
「やっていこうね」
「それじゃあね」
「そうしていこうね」
「タキタロウについてもね」
「そうしていこう」
「それじゃあね」
 こう話してでした。
 先生は水面からその下も調べました、するとです。
「あっ、大きなお魚の反応が幾つかあるよ」
「大きな?」
「というとやっぱり」
「タキタロウだね」
「そうだね、七十センチか八十センチ位でね」
 それ位でというのです。
「幾つか反応があるよ」
「それタキタロウだね」
「絶対にそうよね」
「魚群探知機に反応があるなら」
「それならね」
「間違いないね」 
 先生もこれはというお顔で頷きました。
「これは」
「いやあ、やっぱりいたんだ」
「タキタロウいたんだ」
「いるかいるかって思ったら」
「本当にいるのね」
「うん、実在は確実と思っていて」 
 そうしてというのです。
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