暁 〜小説投稿サイト〜
星河の覇皇
第八十三部第一章 防衛ライン到達その二十九

[8]前話 [2]次話
「それならだ」
「その分ですね」
「平和であってもいいな」
「千年の戦乱の分ですね」
「連合は千年の平和を享受してきた」
 ただしエウロパと対立し続け内部でも果てしない対立や衝突が起こり続けている。
「そうしている様にな」
「我々もですね」
「平和を享受してだ」
「繁栄もですね」
「手に入れるべきであり」
「実際にですね」
「手に入れる」
 平和、そして繁栄をというのだ。
「必ずな」
「そしてその為にも」
「守りは固める、そして他の国に軍隊を見せる」
「強力な軍隊を」
「若し戦争になれば痛い目を見る」
 アッディーンは強い声で言った。
「まさにな」
「そうした軍隊を築き」
「他国に見せてな」
「おかしな気を起こさせない」
「それが私の考える国防だ」
「友好的な外交を行い」
 そしてというのだ。
「そのうえで」
「防衛計画を立ててな」
「強力な軍隊を誇示し」
「そうしてだ」
 そのうえでというのだ。
「サハラを守る」
「そうしますね」
「そうだ」 
 まさにというのだ。
「統一後はな」
「では第一の敵国は」
 シンダントはこのことを問うた。
「何処でしょうか」
「マウリアだ」
「あの国ですか」
「多くの者はエウロパと言うだろう」
「サハラを侵略していたので」
「だがエウロパはな」
 この国はというと。
「もうサハラには攻めてこない」
「政策が変わったからですね」
「少なくとも今のギルフォード総統の間はな」
「それはないですか」
「サハラを攻めるよりはな」
「国内の発展を積極的に進めていますね」
「開発、開拓を推し進めてな」
 マウリアから技術を取り入れてだ、そうしてエウロパ内部の開発や開拓を積極的に行っているのだ。
「連合がそうしている様にな」
「スペースコロニーからですね」
「惑星のな」
「開発、開拓を行い」
「そこに移住してだ」
「人口も増加させるのですね」
「そして新天地をだ」
 暗黒宙域、それを越えてというのだ。
「手に入れる」
「そのつもりですね」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「今のエウロパはな」
「だからですね」
「こちらには来ない、連合もだ」
「あの大国もですね」
「あの国が最もだ」
「攻め込んで来る可能性が低いですか」
「零ではないが」
 全くない訳ではないがというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ