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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第43話:みんなでお話しましょ、OHANASHIじゃなくて
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なってたんですけど,仮に地上本部がテロ行為なりで
 陥落したとして,本局まで機能不全になると思います?」
 
俺がクロノさんの方を見て言うと,クロノさんは怪訝な顔をした。

「どういうことだ?」

「いえね。騎士カリムの予言によれば,まず落とされるのは地上本部でしょ。
 で,それをきっかけに本局も壊滅しますよって解釈してるじゃないですか。
 でもね,地上本部と本局って気持ちいいくらい別組織じゃないですか。
 しかも,地上本部を落としたところで,せいぜいミッドを支配下における
 くらいのことで,次元世界全体に影響を与えられるわけじゃないでしょ。
 どう考えても,管理局全体の崩壊までは到達できない気がするんですよね」

俺がそう言うと,クロノさんは腕組みをして少し考えてから口を開いた。

「そうだな・・・。確かに,地上本部が陥落したからといって
 本局や次元航行艦隊が行動不能になる可能性はほぼゼロだ」

「そこは私も疑問に思ってるんよ。ミッドの住民すべてが人質にとられて
 本局が脅迫に屈するっていうシナリオも考えたんやけど,説得力ないんよ」

しばらく全員が考え込んでいると,カリムさんが口を開いた。

「予言の中で,解釈できていないのは”死せる王”と”かの地より蘇りし翼”
 よね。そちらは調べているの?」

「ユーノくんに頼んでるけど,進捗はイマイチやね。
 抽象的な言葉やから検索しても当たりを引く確率が低いのと,
 誰かさんがユーノくんの仕事を増やしまくっとるらしいからな」

はやてはそう言うと,ジト目でクロノさんを見る。
クロノさんはわざとらしく咳払いをすると,今日のところは解散と言って,
部屋を出て行ってしまった。

「・・・ちっ,逃げられたか」

はやてが悪態をつくと,全員が声を上げて笑った。
その後,少し雑談をしてから,保護した女の子の様子を見に行くことになった。


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