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第二話 来訪その四

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「だからだ」
「今言うんだ」
「そうだ、いいな」
「神威の傍にて」
「人間のままでいることだ」
「そうして地球もなんだ」
「救うことだ、いいな」
 子供達に告げた。
「時が来ればな」
「そうするよ」
「私も」 
 二人共わかっていないことは事実だが頷いた。
「そうするわね」
「約束するよ」
「宜しく頼む、そしてだ」
 父はさらに言った。
「神威とは根気よく接していてくれ」
「人を寄せ付けない感じでも」
「それでもだ、いいな」
「ええ」
 小鳥はまた頷いて応えた。
「そうしていくわ」
「俺もだ」
「このことも頼む」
 こうした話もだった。
 一家で行った、その頃神威は。
 謎の黒服の一団にだ、こう告げた。
「いるのはわかっている」
「気付いていたか」
「そうか」
「殺気を感じた」
 夜の街の中で姿を現した彼等に告げた。
「嫌になる位のな」
「それも隠してたが」
「察しているとはな」
「流石と言うべきか」
「やはりな」
「お前等何者だ」
 神威は黒服の男達に問うた。
「沖縄のことを関係あるのか」
「答えるつもりはない」
「一切な」
「そうか、ならいい」
 神威は表情を変えずに応えた。
「来い、相手をしてやる」
「ではな」
「望むところだ」
 男達は神威を囲んでだった。
 一斉に襲い掛かった、だが。
 神威は素早く動いた、そうして。
 その拳と脚で男達を次々に倒していった、空手に我流のものを加えた独特の格闘術を以てであった。
 戦っていき瞬く間にだった。
 男達を全て倒した、だが。 
 倒された男達は消えていた、それでだった。
 神威はいぶかしんだがもう何もおらずだった。
 その場を去るしかなかった、だが。
 それを見てだ、丁はある場所で話した。
「最後の一人を見付けました」
「それはまさか」
「はい、神威です」 
 前に控える玳透に話した。
「この東京に来ました」
「そうなのですね」
「やがて他の六人の龍はここに集いますが」
 それでもと言うのだった。
「彼、神威だけは違います」
「ここに自分から来ないですか」
「そう見ました」
「夢で、ですか」
「はい」 
 まさにというのだ。
「ですから玳透さん」
「はい、僕にですね」
「彼を迎えに行って欲しいのですが」
「わかりました」
 玳透は一も二もなく答えた。
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