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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第40話:若者たちは休暇だそうで
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ないですか」

「え?ゲオルグさんの車ってどれなんですか?」

スバルが聞いてきたので俺が格納庫の隅にある自分の車を指さすと,
スバルとティアナは目を丸くしていた。

「え!?あれですか!すごくいい車じゃないですか」

「そうか?フェイトもいいの乗ってるよ」

「でも,ゲオルグさんののほうがかっこいいですよ。一回乗せてください!」

「いいよ。今度機会があればね」

俺がそう言うとスバルは飛び上がって喜んでいた。
そうしているうちにヴァイスの整備が終わったようで,ティアナとスバルは
バイクにまたがると走っていった。

「やれやれ。若いってのはいいね」

「何言ってんすか。ゲオルグさんもまだまだ若いじゃないですか」

「ん?あいつらに比べたら俺なんかおっさんだよ」

「またまた。あ,そういえば」

ヴァイスはそう言うと俺に向かって手を合わせた。

「一回だけでいいんで,ゲオルグさんの車貸してください」

「いいけど,ぶつけたりしたら実費請求だぞ」

俺がそう言うと,ヴァイスは固まってしまった。

「ちなみにいくらぐらいになるんです?」

ヴァイスが硬直した顔で聞くので,前にちょっとした修理に出した時の
修理代を耳打ちすると,ヴァイスは目を見開いていた。

「・・・マジっすか?よく維持できますね」

「まぁ,情報部にいるとさ。長期の出張任務とかで色々手当がもらえるから」

情報部時代の俺の給料は,3等陸佐としての基本給以外に部隊長手当や
危険手当・出張手当・秘密任務手当などなど様々な手当のおかげで,
基本給の3倍以上に膨らんでいた。
しかも,ほとんど休みなしでたまの休みには家で寝ているという生活をしていた
おかげで,俺の貯金額は家一軒くらいは軽く買える額になっていた。

「うらやましい話ですね。俺なんか階級も陸曹だし手当も飛行手当くらい
 しかないんで,ゲオルグさんとは比べるのもバカらしい額ですから」

「だから親は言うんだよ。子供の間はきちんと勉強しなさいってな」

「・・・すげえ胸に突き刺さるんですけど」

「ま,自業自得だね。じゃあ,またな」

「はい・・・」

少しヘコんだ様子のヴァイスと別れて補給品の確認を終えた俺は
副部隊長室に戻った。



副部隊長室でいつものように事務作業をしていると,シャーリーがやってきた。
シャーリーはほくほくした顔で俺に話しかけてきた。

「ゲオルグさん。予定よりかかっちゃいましたけど,完成しましたよ!」

シャーリーはそう言って,机の上に小ぶりな箱状の物体を置いた。

「これが,携帯用AMFC発生装置の試作品です!」

シャーリーはそう言うと胸を張った。

「おっ!待ち
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