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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第34話:ヒミツの作戦
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 ステルス使えば大丈夫でしょ」

「そうですね。じゃああとは決行日ですか」

「ま,その前にもうちょっと情報を集めようや。
 そのへんを任せたいんだけど大丈夫か?」
 
「もちろんですよ,任せて下さい」

「よし,じゃあ今日のところはこんなもんだな」

俺がそう言うと,はやてが手を挙げた。

「先生。質問なんやけど」

「なんだ?」

「2人だけで大丈夫なん?」

はやてが心配そうに聞いてきたので,俺は殊更軽い口調で答えることにした。

「大丈夫!俺らはその筋のプロだから。任せんしゃい」

「そうですよ。俺とゲオルグさんはこんなことばっかりやってたんですから」

俺に続いてシンクレアがそう言ったので,はやては少し安心したようだった。

「ほんなら,2人に任せるわ。私は予言にあった”死せる王”と
 ”かの地より蘇りし翼”についてユーノくんに調査を頼んでみる」
 
「そうだな。どうもそこだけは意味不明だからな」

「よっしゃ。ほんなら今日のところはこんなもんやな。2人とも頼むで」

はやてのその言葉で,俺たち3人の謀議は終了となった。



俺はシンクレアと一緒に部屋を出ると,寮の自室を整理するという
シンクレアと分かれて,副部隊長室に入った。
副部隊長室には俺の机の横に,少し小さめの真新しい机が置かれている。
ここが,シンクレアのオフィスになるわけだ。

俺が書類仕事に手をつけ始めると来客を告げるブザーが鳴った。
俺がどうぞと返事をすると,シャーリーが入ってきた。

「シャーリーか。どうした?」

「以前お話のあった携帯用AMFC発生装置のプランについてなんですけど,
 2案持ってきました。遅くなってすいません」

シャーリーはそう言うと2枚の紙を俺の机の上に置いた。

「1案は使用者の魔力エネルギを使用するタイプです。
 要は,普通にAMFCの魔法を発動させるのとあまり変わりありませんね。
 2案は魔力エネルギの供給源としてカートリッジを使うタイプです。
 こちらは,カートリッジ1発あたりの稼働時間は約5分です」
 
「両者の利点と欠点を説明してくれるかい?」

「使用者の魔力を使用するタイプの場合,デバイスに装置を
 組み込むことができますので,そこが利点ですね。
 また,使用者の魔力量にもよりますが,稼働時間は長いです。
 ただし,使用者の魔力特性がAMFCとの相性が悪いものであれば,
 魔力消費が激しくなりますから,戦闘への影響は少なからずあると考えます」

「装置として効果と稼働時間を計算できないのは辛いのと,
 AMFCを使ってるだけで,魔力を消費するのはいただけないね」
 
「はい。で,もう一方のカートリ
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