暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第二百七十二話
[1/3]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
デフォールド後キャノピーから飛び降りた箒と奏によって俺はトレイターに収容された。
今は上裸でトレイターの艦長席横に置かれたストレッチャーの上だ。
「そんな顔しないでよ。今回は油断しただけだって」
応急的に皮膚だけ修復し外見を見繕った胸部を見せる。
艦長席を90度回してこっちを見ている束さん。
ストレッチャーの横で切羽詰まった顔をしている箒。
二人の格好はそれぞれの眷属を憑依させた姿だ。
箒は金髪に染まった髪、ピンと立った狐耳、4本の尻尾、全身を覆うムーバルスーツとアウターアーマー。
束さんは普段より一回りか二回り大柄になり、その頭部には真っすぐだったり捩じれた利している偶蹄類の角。
二人とも完全に戦闘態勢である。
かなり心配させてしまったようだ。
束さんがホロウィンドウを数回叩くと、俺の状況が表示される。
俺のバイタルデータをモニタリングしている物だ。
ワイヤーフレームの簡易CGでは胸に穴が開いているし、鏡文字の注釈には俺に今心臓がない事がはっきりと書かれていた。
「空っぽの胸で喋るな。ばか」
と箒が言った。
肺や気道も治ったが心臓と骨の治りが遅い。
心臓は吸血鬼のパワーソースである。
奴の龍のオーラを纏った攻撃を別にしても、心臓を破壊されれば吸血鬼は大幅に弱体化するし、パワーソース無しで最も重要な心臓を修復するのは簡単ではない。
デストピアの直系でなかったらたぶん死んでいただろう。
俺が今こうして生きているのは高位の吸血鬼だからだ。
だから、俺の体は今はもう心配いらないのである。
「束さん。とりあえず事後処理だけするよ。制御権こっちに」
今すべきは証拠隠滅とか、ここからの離脱とかだ。
この状況を監視衛星や人に見られたり撮られたら面倒だ。
衛星はハックできるとはいえ人の記憶は消せない。
「あとでお説教だからね」
そう言いながら束さんはホロウィンドウをフリックしてこちらに回す。
「掘削弾にディメンジョンイーターセット。規模、5km。転送先、アステロイドベルト」
トレイターの魚雷発射管にディメンジョンイーターを搭載した掘削弾が装填される。
これは有効範囲内の空間をフォールドさせる爆弾だ。
今回は単なるフォールド。
タイムクリスタル奪取阻止のために宇宙に放り出す。
アステロイドベルトなら後で必要になったとき容易に回収可能だ。
「ディメンジョンイーター。発射」
射出されたドリルミサイルは姿勢制御しながら地面に落ちていく。
「圧切、起動」
ドリルミサイルの切っ先に圧切をまとわせる。
先端に斥力フィールドを纏ったドリルがその鋭さと自重で深々と突き
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ