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ドリトル先生とタキタロウ
第二幕その十二

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「今はね」
「日本語だね」
「それも関西弁なんだよ」
「それになったんだ」
「王子もじゃないかな」
「そうだね」
 王子もそうだと頷きました。
「今は僕もだよ」
「日本語で考えているね」
「そうなっているね」
「もう僕達も日本にいて長くてね」
「自然とそうなってきたね」
「触れている言葉が日本語だから」
 日常の中で、です。
「徐々にだよ」
「そうなったね」
「そして同じ人でもね」
 先生はさらにお話しました。
「頭の中で使う言語が違うとね」
「違う考えになるね」
「そうなんだ、言語はそれだけ重要なんだ」
「そうしたものだね」
「それで日本語は特に独特だから」
 言語の中でもというのです。
「思考に使うとね」
「かなり独特になるね」
「英語で考える場合とね、同じことについて考えても」
「違ってくるね、僕もね」
「そうなっているね」
「文字も一つじゃないしね」 
 このこともあってというのです。
「そうなっているよ」
「そうだね」
「平仮名と片仮名がって」
「漢字もあってね」
「しかも漢字の読み方が音読みと訓読みがあるんだよ」
「非常に複雑だね」
「そんな言語を使っていると」
 頭の中でというのです。
「何かとね」
「独特の考えになるね」
「そうだね、日本人はかなり独特の考えを持っているというけれど」
「それはどうしてかというとね」
「日本語の存在も大きいんだね」
「そう、日本語は非常に変わった言語だよ」
 先生は言いました。
「その文章といい文字が複数あることといいね」
「言葉一つ一つがだね」
「独特だからね」
「その日本語を使って考えると」
「考え方もだよ」
 こちらもというのです。
「そうなるんだ、そして僕達は今はね」
「日本語でものを考えているからね」
「そうした意味でもだね」
「日本に馴染んでいるね」
「そうなっているね」
「そうだよ、そして東北に行けば」 
 先生は王子に笑顔でお話しました。
「東北の言葉もね」
「聞いてだね」
「学びたいね」
「日本語の方言もだね」
「そうしたいよ、東北のそれもね」
 こう言うのでした、東北に行くことが決まった先生はもう東北のあらゆることを現地で学ぶことが楽しみで仕方ありませんでした。
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