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X ーthe another storyー
第一話 開幕その二十五
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「きっとです」
「人間も地球もですか」
「残りこれからも栄えていきます」
「そうなりますか」
「必ず」
「そうであればいいですが」
「希望は常にあります、そして希望はです」 
 鏡護はさらに話した、目には見えないものであるがそれをその目で見てそのうえで丁に対して話していた。
「消えることはないです」
「その希望もですか」
「見て」
 そうしてというのだ。
「そのうえで、です」
「誰もが戦えば」
「きっと救われます、あと天の龍と地の龍の中に悪人はいますか」
 鏡護はこのことも問うた。
「誰か」
「いえ」
 丁は首を横に振って答えた。
「自分自身ではそう言っていても」
「それでもですね」
「わらわにはわかります」
「夢見だからこそ」
「はい、一人としてです」
「いませんね」
「ここで言う悪人とは邪悪な者ですね」
 鏡護に問うた。
「人でないまでに」
「そうです、冥府魔道にまで堕ちた」
「いません、誰もが人間であり」
 そしてというのだ。
「何を言ってもです」
「本人がですね」
「その心に悪があれば」
 それと共にというのだ。
「善があり己の悪もです」
「自覚していますね」
「これを善人と言うのなら」
「悪人はいませんね」
「はい」
 鏡護に答えた。
「左様です」
「ならです」
「いいですか」
「きっとです」
「最善ではなくともですね」
「次善のです」
 それのというのだ。
「必ずです」
「運命に辿り着けますか」
「そうなります、わしはそれを見たいです」
「人間も地球も助かり」
「戦いの果てに誰もが笑っている」
 そうしたというのだ。
「未来を」
「そうですか、ではわらわはそれを見ることをです」
「願われますか」
「来るとは思えません」
 丁は自分の考えも話した。
「しかしです」
「それでもですか」
「来ればいいとはです」
 その様にはというのだ。
「思います」
「そうして下さい」
「はい、では」
「またですね」
「お会いしましょう」
 最後にこう言ってだった。 
 丁は深々と頭を下げてだった。
 そのうえで鏡護の前から姿を消した、そうしてだった。
 目が覚めるとだ、鏡護は子供達と共に朝食を食べた、その場で話した。
「では今日もな」
「うん、学校に行って」
「お勉強をしてくるわ」
「そうするんだ、きっとだ」
「きっと?」
「きっとっていうと」
「一時どうなってもな」
 それでもというのだ。
「また学校に行ってだ」
「それで勉強したりか」
「普段の生活が送れるのね」
「そうなる」
 こう話した。
「だからどんな辛い時でも諦めないことだ」
「きっとなのね」
 小鳥が言ってきた。
「また戻れるのね
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