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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第17話:悪ノリも計画的に
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で縛られた
はやての首にかけた。はやての口が何かを言おうとしてパクパクしているが,
残念ながら俺には届かない。

「・・・スターライトブレイカーでいいかな?」

「・・・ディバインバスターで十分だろう」

「・・・しょうがないなぁ。じゃあ行くよ」


「本当に,すみませんでした!」

部隊長室で手を腰に当てた俺となのはの前ではやてが土下座をしていた。
結局,なのはは撃たなかったのだが,はやては十分肝を冷やしたようだった。
俺となのはは,はやてに2度とこのようなことはしないことを誓わせると
満足して部隊長室を後にした。


その日の夜,おれはクレイの店を訪れていた。
いつもの会話を店で交わしたあと,店の裏にあるスペースに入ると
クレイは,一枚のチップを俺に手渡した。

「ご注文の品はそのチップの中に全部入ってますんで」

クレイはそう言うと,自慢げな笑みを俺に見せた。

「足はついてないだろうな」

「旦那,俺がそんなヘマすると思います?アクセスログなんか
 残すわけないでしょ」

「そうか。ならいい。邪魔したな」

「へいへい。また何かあったらいつでも言ってください」

俺は,店をあとにすると,自分の車で隊舎に戻った。
自室に入ったあと,個人用の端末で簡単にデータを確認した。
俺がクレイに盗ませたのは,新暦67年の地上本部のすべての通信記録と
すべての公式文書,そして時空管理局中央の庁舎の図面だった。
その両方がきちんとあることを確認すると,レーベンに話しかけた。

「レーベン。公式文書からゼスト隊の作戦計画書をすべて抽出するのと,
 6月分の通信記録をすべて抜き出すのにどれくらいかかる?」

《1晩あれば十分です》

「そうか,じゃあ明日の朝には見れるな」

《はい》

「それと,レーベン」

《はい》

「度を過ぎた悪ノリは今後一切禁止だぞ」

《悪ノリはマスターも好きではありませんか》

「・・・レーベン」

《はい,了解致しました。マスター》

俺はレーベンの返答に満足すると,眠りについた。


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