第一章
[2]次話
結婚しているとかは
大学生の遠島竜生は声優ファンとして知られている、応援している声優は実に多い。それでよく友人達のどの声優の何処がいいのか話していた。
だが彼はある日その面長で黒髪をやや長くしていて丸い目と唇が印象的な浅黒い顔を顰めさせて言っていた。背は一七〇程で痩せている。
「声優ファンと言っても色々でね」
「まあお前は紳士的だな」
「好きな声優さんはいつも褒めてな」
「声優さんの悪口は絶対に言わなくて」
「コンサートに行ってもマナー守ってるらしいな」
「握手会でも」
「そんなの当然だよ、応援するなら」
それならというのだ。
「もうね」
「紳士的にだよな」
「マナーを守って」
「それでしないとな」
「そうだよ、そしてプライベートにはね」
声優の、というのだ。
「決してだよ」
「関わらないだな」
「何も言わない」
「そうしないと駄目だな」
「誰でもプライベートがあって」
それでというのだ。
「そこに足を踏み入れて欲しくないね」
「そうだよな」
「それは誰だって同じだよな」
「プライベートがあって」
「それは守らないとな」
「そうだよ、ましてやね」
遠島は顔をさらに顰めさせて話した。
「結婚しているとかしてないとか」
「言うことはしない」
「そうしないと駄目か」
「やっぱり」
「そうだよ、そんなことはね」
声優の人達が結婚しているとかしないとか、というのだ。
「公表していてもしなくても」
「いいか」
「そこは言わない」
「それがマナーか」
「そうだよ、言いたい人は言えばいいし」
結婚していることをというのだ。
[2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ