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第一話 開幕その八

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「地の龍の一人であり」
「夢見の人だな」
「そうです」
「名前聞いたし俺も名乗るな」 
 男は自分から話した。
「俺は志勇草薙だ」
「陸上自衛隊の方で」
「一等陸曹さ」
「空挺部隊におられますね」
「趣味は格闘技だよ」
「そうでしたね」
「好きなものは甘いものと生きものだよ」
 草薙は牙暁に笑って話した。
「宜しくな」
「こちらこそ」
「それでだ」
 一呼吸置いてだ、草薙はさらに言った、夢の中で空間にしか見えないがそこに確かにある座に座り前に立つ牙暁に話している。
「そろそろか」
「時が来ます」
「そうなんだな」
 草薙はその言葉に悲しそうに返した。
「仕方ないか」
「乗り気ではないですね」
「ああ」
 否定しない返事だった。
「正直言ってな」
「貴方は人は傷付けたくはないですね」
「絶対にな」
 それこそという返事だった。
「自衛隊にいても暴力はな」
「多いですか」
「けれど俺はな」
 草薙自身はというのだ。
「そういうのはな」
「お嫌いですか」
「だからな」
 そうした性格だからだというのだ。
「俺としてはな」
「乗り気でないですか」
「まして人間を滅ぼすなんてことをしたら」
 そうすればというのだ。
「人間だけじゃないだろ」
「地球上の他の生きもの達もです」
「滅びるよな」
「どうしても」
「それもな」
「どうかってないりますか」
「ああ」
 その通りだというのだ。
「俺としてはな」
「そうですか」
「ああ、しかしな」
 草薙はさらに言った。
「やらないと駄目だな」
「地の龍なので」
 そのうちの一人だからだというのだ。
「やはり」
「そうだよな」
「ですからここは」
「運命か」
 草薙は嘆息して言った。
「結局は」
「申し訳ありません」
「あんたが謝るじゃないだろ」
 草薙は笑ってそれはいいとした。
「だからな」
「謝罪はいいですか」
「ああ、運命か」
「貴方が戦うことも」
「人間を滅ぼしてだな」
「多くの命を消すことも」
 このこともというのだ。
「それもまた」
「運命か」
「そうです」
 まさにというのだ。
「左様です」
「仕方ねえな」
 草薙はまた嘆息して言った。
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