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星河の覇皇
第八十二部第四章 破竹の進撃その五十八
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「連合だけですね」
「我々が敵とすべきは」
「サハラと和睦し」
「マウリアとはこれまで以上に親睦を深めていきましょう」
「是非共」
「そうしていきましょう」
「人口も」
 これもというのだ。
「増やしていける様になりましたし」
「開発や開拓も盛んにおこなわれる様になりました」
「無限宙域の向こうの新天地にも移住出来ますし」
「人口も」
 これもというのだ。
「増やし」
「そうしてですね」
「人口でもやがては」
「連合に追いつけないまでも」
「差を狭めねば」
「連合は百年後十二兆になるとか」
 そこまでの人口を持つというのだ。
「我々は今は一千億」
「これから人口を増大させるにしても」
「相当に力を入れませんと」
 人口増大、それにだ。
「連合には追い付けません」
「その十二兆に」
「三倍でも三千億です」
 百年後そうなってもというのだ。
「差は四十倍」
「やはり縮まっていません」
「そこをどうしていくか」
「我々の課題ですが」
「難しい課題ですね」
「人口増加も」 
 これをしようとしてもというのだ、士官達はこのことも話すのだった。
「連合は不妊治療も発達していますし」
「また多産には様々な福利厚生の利便を用意していて」
「実際にそれで多産が確立されています」
「我々もその政策を踏襲し」
「不妊治療の技術もマウリアから取り入れて」
「そうして発展していくにしても」
 それでもというのだ、彼等は軍人としてエウロパの将来を案じそれで今この話も熱心に行うのだった。
「果たしてどれだけ増加出来るか」
「人口はそうした政策を行えば確かに増加します」
「ですが連合の増加に対することが出来るか」
「それはわかりません」
「あの国の増加は圧倒的です」
「只でさえ人口が多い故に」
 それだけにというのだ、そしてこうした例えも出た。
「リョコウバトに繁殖能力が高いと」
「その時はですね」
「非常に厄介ですね」
「リョコウバトは実は繁殖力は低いですから」
 その為地球では滅亡した、それこそ何十億羽といたのが百年で絶滅してしまったのだ。十九世紀のアメリカの話だ。
「しかしそれがです」
「若し卵を多く産むと」
「果たしてどれだけ増えるか」
「わかったものではありません」
「それこそ」
「そしてそれが連合ですね」
 繁殖能力の高いリョコウバトがというのだ、星によってはそうした種類のリョコウバトも棲息している。
「まさに」
「左様ですね」
「その連合に対するには」
「我々はより増える」
「そうでなければ」
 それこそというのだ。
「勝てないです」
「そのことを見据えて」
「今もここにいます」
「ここで学んだことを活かし」
「それを連合に対して使い」
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