暁 〜小説投稿サイト〜
DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
死んじゃてるけど脅かす事が生き甲斐!
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すぅ」
私は笑うしかない!
もっと辛辣な事を言おうと思ったが、流石に可哀想だろう…
「ティミー…風邪引かない様に身体をしっかり拭きなさいよ!」
お母様は優しくタオルを渡す。
本当は『もっとリュカを信じなさい!』とか言いたいのだろうけど…
哀れ過ぎて言えないよなぁ…
「ティミー…ごめんなさい……私が一人でリュカさんの提案に反対したばっかりに……ごめんなさい!」
アルル様…わざとかしら?
今、貴女が謝るのが、一番キくわよねぇ…
「ははははは………」
あ…壊れた。
ま、いいか!
今は最後の鍵の方が重要よね!

祠の中は水浸し。
当然よね!
長い年月を海中で過ごしたのだから。
内部を見渡すと、入口正面…部屋のほぼ中央に、最後の鍵が台座に奉られている。
「これが『最後の鍵』かぁ………」
お父様が徐に手に取り眺めていると奥から1体のガイコツが現れた!
こ、こんな所にモンスター出たっけ!?
私達は慌てて身構える。
「何か用ッスか?」
でもお父様は慌てることなく何時もの口調でガイコツへ話しかけた。
「………何で驚かないの!?」
うん。何で驚かないの?
私は驚いちゃったわよ!

「何でって…此処に入った時から、居るの見えてたし…」
え!?本当に!居るの知らなかったわ!
「いやいやいや!でも普通は驚くでしょ!?だってガイコツが動いたんだよ!?」
そ、そうよ!普通は驚くべきよ!
ってか何よあのガイコツ!
全然怖く無いじゃないの!

「う〜ん…でも『腐った死体』とか、中身が空の『彷徨う鎧』とか、そんなのも居るし…ガイコツが動いたって…ねぇ?」
「ねぇ…って言われても……じゃぁさ、モンスターと思って見構えたりしないの?」
絶対この場合、私達の反応が正しいわよね!?
お父様が変なのよね!?
「モンスターってさ、敵意があるから……アンタには敵意が無いし…」
て、敵意って…確かにそのガイコツはちょっと可愛く見えてきちゃったけど…
「敵意って………何年前から此処で、みんなを驚かせるのを楽しみにしてたと思ってるんだよ!」
ごめんなさい…私の父が…ごめんなさい!

「ごめんねぇ。台無しにしちゃったみたいだね!次の機会に頑張ってよ!」
「次なんかねぇーよ!最後の鍵を持って行ったら、こんな所に来る奴なんか居るわけないだろ!」
「そっかー…ごめんねぇ〜」
やだ、どうしよう!
このガイコツ連れて帰りたい!

「もういい…俺は役目を果たして、成仏するよ…」
「役目!?一体それは何ですか?」
ガイコツちゃんが『役目』と言うフレーズを言った為、アルル様が身構えた。
最後の鍵を守る番人かと思ったのかしら?
コイツにかぎってはあり得ない!
「え?あ、あぁ………ゴホン!では言うぞ!…その鍵は、世界に存在す
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