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星河の覇皇
第八十二部第四章 破竹の進撃その四十六

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「国力だってな」
「どんどん大きくなっていって」
「そんな国を飲み込むとかな」
「絶対に無理ですね」
「深海魚は自分より大きな魚を飲み込めるさ」
 そうした種類も存在するのだ、この辺りは深海魚独特の生態系の独特さの一つであると言えるだろうか。
「けれど何百倍もの相手なんてな」
「呑み込めないですね」
「今もそうでな」
「もっと巨大になれば」
「絶対にな」
「飲み込めないですね」
「鰯は鮫を飲み込めないんだよ」
 絶対に、という言葉だった。
「大きさが違い過ぎてな」
「多少相手が大きくても飲み込めますが」
「巨大過ぎるとな」
 何百倍もの差があればというのだ。
「絶対に無理だから」
「人口を増やして」
「国力を増大させてな」
「そのこ自体がですね」
「国防だよ、何とか公国は何とか連邦に勝てたか?」
 曹長は今度はアニメの話をした。
「あそこは」
「負けましたね」
「凄い前線したけれどな」
「人型ロボットも出して毒ガスも使って」
「最初は圧倒したけれどな」
 作中ではそれが出来たがというのだ。
「それでもだっただろ」
「最後は負けましたね」
「完敗じゃなかったにしても」
 それでもというのだ。
「負けは負けでな」
「あの公国も負けましたね」
「百対一位でそうてな」
「今連合とエウロパの違いは六百倍位で」
「そこまでだとな」
「流石にですね」
「あの公国でも勝てないさ」
 そこまでの違いならというのだ。
「絶対に」
「最早ですね」
「違い過ぎてな」
 国力のそれがというのだ。
「本当にな」
「それでは」
「俺達は子供をもっとな」
「もうけるべきですね」
「そしてどんどん働いて」
 そうもしてというのだ。
「国力を大きくさせるべきなんだよ」
「それがいいですね」
「楽だぜ、子供作ったらな」
 曹長はお茶、青茶をお代わりしつつ話した。
「それで国防になるから」
「人が増えた分ですね」
「こんないい国防はないだろ」
 楽なそれはというのだ。
「本当に」
「そうですね」
「今のエウロパの総統があの公国の総帥みたいな奴でもな」
「幾ら優れた独裁者でも」
「それでもな」
「圧倒的な相手にはですね」
「勝てる筈がないからな」
 如何に優秀な国家元首がいてもというのだ。
「やっぱり大国ってのはな」
「それだけで、ですね」
「強いんだよ」
 国力、それが備わっていてというのだ。
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