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オズのボームさん
第十一幕その三

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「言ってたよ」
「続けていけばね」
「努力していけばだよね」
「そうね、諦めてもね」
「何にもならないよ」
「諦めたらそこで本当に終わりですね」
 こう言ったのはジュリアでした
「何もならないですね」
「何をやるには」
 ガラスの猫が言ってきました。
「はじめてね」
「続けることね」
「ボームさんも言ったわね」
「書くこともね」
「私達のことを伝えることもね」
 まさにこのこともというのです。
「まずはペンを取るかキーボードに向かってね」
「書いていくことね」
「そうよ、さもないとね」
「何もならないわね」
「そして書き続けて」
 そうしてというのです。
「やっていくことよ」
「それが九十九パーセントの努力ね」
 こう言ったのはエリカでした。
「要するに」
「そうだね、やっていくことだね」
 トトも言いました。
「書いていく、お仕事をすることが」
「そうよね」
「全くだね」
「それをやっていって」
「そしてね」
「完成したら」
「それが一パーセントの閃きだね」 
 トトはエリカに言いました。
「そうだね」
「お仕事はそうね」
「まずはやってみる」
 木挽きの運は雑巾のチェックをしつつ言います、見ればモップも雑巾もちゃんとしていてしっかりと使えそうです。
「それね」
「そうよ、どんな難しいダンスでもよ」
 つぎはぎ娘は自分の趣味から言うのでした。
「何度も練習したらね」
「身に着けられるね」
「一回や二回で覚えられなくても」
 それでもというのです。
「何度も練習したらよ」
「覚えるね」
「百回やったら違うわよ」 
 そこまで練習すればというのです。
「どんな難しいダンスでもね」
「覚えるね」
「そうなってくるわ、それでさらにやったら」 
 百回よりさらにというのです。
「もっと覚えて上手にもね」
「なるね」
「そうなるのよ」
「そうだよね、どんなことでもやっていく」
 ハンクも言いました。
「駄目とか無理とか出来ないとか完成しないじゃなくて」
「はじめてーーですーーね」
 チクタクはハンクの言葉に頷きました。
「続けるーーことーーですーーね」
「そうだね」
「そしてここでもだね」 
 かかしは笑ってお話しました。
「整頓を続けていったから」
「それでだね」
 樵が応えました。
「遂にだね」
「ここまできたね」
 臆病ライオンはしみじみとして述べました。
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