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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
西ゼムリア通商会議〜西ゼムリア通商会議の閉幕、そして――〜
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生します。”」

「なるほど。要するに”戦争を仕掛けた側の国家はゼムリア大陸全土の国家を敵に回す――――――つまりはゼムリア大陸という世界を敵に回す”という事になるのですわね。」

「確かに”罰則”もそうですが、”義務”の事を考慮すると、『不戦条約』以上の戦争を阻止する抑止力になりますね……」

「ああ。戦争を仕掛ければ世界各国による経済制裁に加えて戦争を仕掛けられた側の国家には世界各国による様々な支援がある事が予めわかっていたら、戦争を仕掛ける事なんてできないだろうからね。」

続けて説明をしたアリシア女王の話を聞いたセシリアは納得した様子で呟き、驚きの表情で呟いたセドリックの言葉にオリヴァルト皇子は静かな表情で頷いて答えた。

「た、確かに『不戦条約』を遥かに超える抑止力になるとは思いますが………」

「経済制裁はともかく、”戦争勃発時の中立国家の義務”――――――”各国によるあらゆる支援”はさすがに問題があると思われるのですが……”支援をした時点で、中立国家も戦争に関わる事”になってしまうのですから。」

「フン、”世界大戦”と言っても過言ではない今回の戦争を”傍観者の立場を貫いた事で何もせず、世界大戦を乗り越える事ができた”レミフェリアからすれば、”戦争が勃発すれば自動的に自国も関わらなけれならない義務”等願い下げだろうな。」

「まあ、自国が戦争に巻き込まれないように立ち回る事は間違ってはいないが、それも時と場合によると思うがな。」

「しかもアリシア女王陛下は支援の件に関して、”それぞれの国家の状況に応じた支援”と仰ったのですから必ずしも”軍事支援”をする必要はないと理解していながら、それでも反対されたら、それこそレミフェリアは各国から”事なかれ主義で他国の有事には興味がない薄情な国家”に見られてしまう可能性も考えられますわよ?」

一方ルーシー秘書官は複雑そうな表情で答えを濁し、アルバート大公が複雑そうな表情で指摘するとシルヴァン皇帝は鼻を鳴らした後アルバート大公達に視線を向けて嘲笑して指摘し、ヴァイスとルイーネはそれぞれ苦笑しながらレミフェリアのVIP達に忠告した。

「……ッ!」

「むう…………」

シルヴァン皇帝達の指摘に対して反論できないルーシー秘書官は辛そうな表情で唇を噛みしめ、アルバート大公は複雑そうな表情で唸り声を上げた。



「そういえば『ゼムリア連合』の条約内容は二つあるとの事ですが、もう一つの条約内容とはどういったものなのでしょうか?」

「『ゼムリア連合』のもう一つの条約内容とは、”武力行使による国境の変更を決して認めない事”です。」

「なお、”国境の変更には内戦や独立戦争と言った、対象の国家内で勃発した武力行使による国境の変更も含まれる事”になっ
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