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星河の覇皇
第八十二部第四章 破竹の進撃その四十

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「特に」
「それはそうだな」
「そうですね」
「じゃあ甘いものはな」
 曹長は軍曹の言葉を受け入れて言った。
「これまではこれからも食っていたが」
「それをですね」
「止めてな」
 そうしてというのだ。
「桃饅頭一個でだ」
「終わらせて」
「後は茶を飲む」
「そうされますか」
「健康の為にな」
 笑ってこう言うのだった。
「俺も最近腹が出て来たからな」
「そうなのですか」
「そう見えないだろ」
「すらりとしておられますが」
「それが腹がな」
 そこがというのだ。
「本当にな」
「出て来たからか」
「だからな」
 それでというのだ。
「控えるな」
「そうされて」
「そしてな」
「太らない様にですね」
「するな」
 まさにと言うのだった。
「ここは」
「よく軍人が太っていると」
「市民も言うからな」
「スポーツ選手と同じで」
「警官に消防署員にな」
「太っていると言われる職業はありますね」
「確かにな、俺達は戦うんだ」
 曹長は軍人の職業のことも話した。
「だったらな」
「太っているとですね」
「それも肉体労働だからな」
「実際は艦内で頭を使うことが多くても」
「市民のイメージはそうだからな」
 尚軍人達も市民である、連合軍は市民の軍隊であるのでそれで当然ながら選挙権も有しているのだ。
「だからな」
「太っているとよくないですね」
「流石に今は滅多にいないが」
 それでもとだ、曹長はこうも言った。
「二十世紀後半のアメリカ人の様にな」
「極端な肥満ですか」
「一般市民でも滅多にいないが」
「食べものも変わりましたし」
「君の好きなアイスにしてもな」
「カロリーが減りました」
 このことは確かでだ。
「それにハンバーガーやピザも」
「食ってもな」
「こういった料理もカロリーは減ったので」
「そして栄養学も普及してな」
「バランスのいい食事に運動」
「こうしたものが定着してな」
 そうしてというのだ。
「極端な肥満は殆どなくなった」
「今の連合では」
「しかしだ」
「それでもですね」
「太っているとな」
 このこと自体はというのだ。
「言われるからな」
「多少程度でも」
「だから俺もな」
「痩せられますか」
「特に家の第一の市民に言われる」
 曹長はまた笑った、そしてこう軍曹に話した。
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