暁 〜小説投稿サイト〜
八条学園騒動記
第六百七十七話 虫になるその七

[8]前話 [2]次話
「ドローンもです」
「中にはそうしたものもあるか」
「左様です、事実非常に狡猾な悪人でも」
 その探偵の様にというのだ。
「倒せます」
「そうなんだな」
「それだけのものですから」
「それを軍事用に使うとな」
「おわかりですね」
「凄いな」
「事実連合辺境の宇宙海賊もです」
 その彼等もというのだ。
「こうしたドローンで全てを知られ」
「そうしてか」
「倒されました」
「敵を知ることか」
「そうです、それこそがです」
 まさにというのだ。
「最大の武器なので」
「それでか」
「個人情報まで知れば」
「脅迫も出来るな」
「その他の悪事もです」
「出来るか」
「そうなりますから」
 だからだというのだ。
「制限もです」
「されているか」
「それも厳しく」
「国家元首の承認が必要な位か」
「まさにかつての核兵器クラスの」
「そうなると凄いな」
「そうよね」
 フックとラビニアはここまで聞いて二人で話した。
「つくづくね」
「そう思うな」
「核兵器なんてね」
「昔は相手の国を滅ぼす位のものだったからな」
「今でも民間人がいる星には使用出来ないから」
「悪影響が洒落にならないからな」 
 放射能等のそれがだ、この時代では放射能除去装置やニュークリアキャンセラーも存在しているがそれで完璧に防げる訳ではないのだ。例えばニュークリアキャンセラーにはそれを無効化するニュークリアキャンセラージャマーが存在している。
「だからな」
「国際法で使用が禁止されているわね」
「連合軍は守っているしな」
 国際法を遵守する軍隊だから当然のことだ。
「あのエウロパ軍だってな」
「貴族共だってね」
「あいつ等も民間人は攻撃しないからな」
「それだけはしないからね」
 このことは連合でも認められていることだ。
「流石に」
「それだけ危ないからな」
「核兵器はね」
「今でもな」
「相手の全てを知ることは核兵器に匹敵する、か」 
 タムタムは腕を組み深刻な顔になって述べた。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ