暁 〜小説投稿サイト〜
オズのボームさん
第九幕その八
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「それが出来るだけでも凄いね」
「それだけ努力すればね」
 ボームさんは思いました。
「九十九パーセントを超えた分が閃きになるか」
「閃きを呼び寄せるのかな」
 モジャボロの弟さんは思いました。
「そうなのかな」
「そうだろうね、外の世界でもね」
 ボームさんはその考えを否定しませんでした。
「そしてオズの国でも」
「一パーセントの閃きは必要でも」
 ムシノスケ教授も考えました。
「それをもたらすのも努力かな」
「ぞうだね、努力はね」 
 まさにとです、魔法使いも考えました。
「しないと駄目でしてこそね」
「閃きも来るんだね、そして努力と合わさって」
 大尉は思いました。
「素晴らしいものが出来るんだね」
「そういえば何もしていなくて閃きは来ないね」 
 ジャックはこのことに気付きました。
「そのことに対してね」
「そうね、遊んでいてもその遊びに閃くのはね」
 つぎはぎ娘は自分の大好きな遊びそして歌や踊りから思いました。
「遊んでいる時よ」
「何かする、努力をしてこそ閃くものかもね。エジソンさんは苦悩の中で思って」 
 閃きの大事さをとです、ボームさんは思いました。
「発明のね」
「どうしても生み出せなくて悩んでる時だね」
 トトは思いました。
「発明王でもそんな時があったんだね」
「うん、中々これだって時がない時はね」
 ボームさんはトトに答えました。
「やっぱりね」
「あるね」
「そうした時はだよ」
「そうも思うんだね」
「どうしてもね」
「そうなんだね」
「そしてモーツァルトさん、おそらくダ=ヴィンチさんもね」
 レオナルド=ダ=ヴィンチさんです、この人も今はオズの国にいるのです。
「何かしていないと苦しかったけれど」
「それをしている時は楽しくて」
 エリカは言いました。
「苦しいとは思っていなかったのね」
「それはその人のそれぞれの心の持ち様で」
 それ次第でというのです。
「苦しいと思うか思わないかは」
「違うのね」
「そうじゃないかな」
「エジソンさんは外の世界でも凄く沢山の発明をしたけれど」 
 ハンクは思いました。
「苦悩する時もあったんだ」
「そうだろうね」
「そうなんだね」
「あまり寝ないで発明に専念していたけれどね」  
 それでもというのです。
「そんな時もあったんだろうね」
「そうだったんだね」
「あの人もね」
「気の持ち様も大事かな、しかしエジソンさんに来た閃きは多いよ」
 木挽きの馬はこのことは間違いないと言いました。
「だから外の世界でもあれだけ発明出来たんだよ」
「そのことは間違いないね」
「その努力が招いたね」
「間違いなくね」
 ボームさんははっきりと言いました。
「今お話して心から思っ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ