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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第五話 出会いは騒動に満ちている
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 外套の準備などしているとあっという間に日曜になった。
 そして俺は今、月村邸の前に俺は立っている。
 それにしても改めて見るとでかいな。
 あの死神の家と同等かそれ以上だろう。
 そして、自身の装備を確認する。
 ジーンズに黒の長袖のシャツに、投影した赤竜布を纏い、魔力殺しのアミュレット、そして帽子を被っている。
 赤竜布は投影品なので対魔力などの性能は劣るがないよりはいいだろう。

「よし。いくか」

 呼び鈴を押すと

 ピンポ〜ン

 と結構庶民的な音がした。

「どちらさまでしょう?」
「本日招かれた者です」
「ようこそいらっしゃいました。どうぞまっすぐお進みください」

 その声と共に門が開く。
 そして俺は普通に門をくぐり、先に進む。
 それにしてもこの屋敷とんでもないな。

 門から正面玄関に続く道。
 道に沿って植えられた植木。

 これだけならただ感心できるのだが。

 明らかに道を外れれば発動するように仕掛けられたトラップや攻撃用の武器がこれでもかと設置されている。
 最初は数を数えていたが、二十を超えた辺りから数えるのをやめた。

 それに俺に向けられる視線。

「荒事にならなければいいんだが」

 残念ながらそれを願って叶った事はないのだが




side 忍

 さて、今日は来客の日。
 あれから国外にまで手を広げたけど情報は一切出てこない。
 つまりこの世界の中で一切の記録がない。
 もっとも裏にいけばあるかもしれないけどさすがにそこまでは時間的にも手が回りきらない。
 ようするに私たちはこれから会う相手の情報をほとんど持っていないに等しいのだ。
 だからこそ敵の可能性を捨てきれなかったけど会うという事を選んだのだけど。
 気になるのが

「恭也、本当にやるの?」
「ああ、確かにやり過ぎかもしれないが、相手の素性が全く分かっていないんだ。
 それに剣を交えれば見えてくる事もある」
「まあ、そうなのかもしれないけど」

 恭也の言葉に美由希さんも苦笑している。
 確かにあの子が私達に害をなすモノなのかはっきりさせたいのは事実ではあるけど。
 
「そろそろだな。
 美由希、忍達を頼むぞ」
「わかった。任せて」

 恭也を先頭に玄関に向かう。




side 士郎

 発動してないとはいえ、周囲にトラップや武器が用意されている事で歩みは自然とゆっくりとしたものになる。

 そしてようやく玄関まで辿りついた。
 もっとも玄関の向こうには数人の気配がする。

「ここからが本番か」

 扉の向こうからこちらに向けられた視線に自然とため息が出る。

 これだけあからさまだと扉を開けよ
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