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まともに相手にしてもらえなくて・・ おまけにブスといわれて
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 そして、私は、いろいろと考えてたんだけど、もしかすると、ウチの仲間に入っていることが瑠衣へのいじめの原因にもなっているんだろうかと思ったりもしていた。
 夏休みの最後の日。私は、思い立って、美容院に行ったのだ。

 お母さんが帰ってきて、私を見るなり

「サダ・・ なによー その頭ー どうしたのー」

「ウン サッパリしようと思って」

 私は、髪の毛をバッサリと切って、前髪はようやく摘まめるくらいだったけど、後ろと耳の横は刈り上げてスポーツをしている男の子みたいにしていた。

「サッパリって なんなのー 今まで、ちゃんとお手入れしてきたじゃーぁない! なにー それ お坊さんみたいじゃない なんでー そんな 勝手なことしてー お母さん 悲しいわー なんかあったのー」

「うん 心機一転 雑念を捨てて キヨーダイ 目指すの」

「・・・ 悲しい お母さんは あなたの考えてることわからない あぁー 悲しいワー」

 始業式の日、当然、私の姿を見たクラスのみんなは声が出なかったみたいだった。そして、私は、多分、普段から瑠衣に辛くあたっているだろうと思われる天野結華を校門の出たところで待っていた。彼女は友達と二人連れで出てきたけど、構わないで私は声を掛けていった。

「天野さん」

「・・・」振り返った彼女は、私のことがわからなかったのだろう、私の頭を見て、キョトンとしていた。

「あのね 瑠衣のこと お願いがあってね」

 その時、ようやく私のことが認識できたみたいだった。

「あっ サダさん・・・ 瑠衣のこと・・ ウチ 関係ないですよ 知りませんから 何 聞いたのかわからないですけど・・」

「いいのよ この前のことは・・ 瑠衣も誰からやられたのかしゃべらなかったわ だけど、天野さんなら瑠衣と仲良くしてもらえるんじゃぁないかなって あの子 優しいのよ 良い子よ だけど クラスの中で女の子は誰も 相手してもらえないので、男の子しか話相手いないんだって おとなしい性格でしょ、引っ込み思案で・・仲良くなりたいのは女の子なんだけどー 自分からは話し掛けられないでいるの ねぇ ウチからのお願い 天野さんから 普通に お友達になってあげて 人思いだし、とってもいい子なんだよ」

「・・・そうなんですかー あの時、なんにも、しゃべらなかったんですかー」

「ウン 自分が みんなに打ち解けないから 悪いんだって 言ってた 他の人を悪く言うような子じゃないよ 自分があんな目にあったっていうのにーネ お願い あの子ウチらの仲間なんだよ ほっておけないんだよね わかる?」

「サダさん・・」

「わかってくれたかなー お願いします 瑠衣のこと ウチもナ 決心して、髪の毛 切ったんだよ その為じゃーないけどね 
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