暁 〜小説投稿サイト〜
麗しのヴァンパイア
第四百九十一話

[8]前話 [2]次話
                 第四九十一話  華奈子の推理
 クラウンのメンバー全員がそれぞれの親に車でパーティー会場である先生の家まで送ってもらってきていた、それを見てだった。 
 華奈子はすぐにだ、美奈子に笑って言った。
「皆絶対によ」
「私達と同じ理由ね」
「だって皆見て」
 美奈子に笑顔のままさらに言った。
「足ね」
「あっ、皆ヒールね」
 美奈子も見て言った。
「そういえば」
「皆これまでヒール履いたことある?」
「ないわね」
 美奈子も答えた。
「魔女の時の正装だってね」
「ブーツでしょ」
「ええ、踵はあるけれど」
「先は尖ってないしね」
「踵もしっかりしているわ」
「だから普通に歩けるけれど」
 魔女の正装の時のブーツはというのだ。
「けれどね」
「ヒールだとね」
「そう、皆はじめてで」
 皆の足を見つつ話した、ヒールを履いたそれを。
「それで履きにくい靴でしょ」
「正直言ってね」
「だからよ」
 それでというのだ。
「皆普通に歩けなくて」
「私達と一緒で」
「それでお父さんやお母さんによ」
「送ってもらったのね」
「正直あたしもヒールだと」
 今履いているこの靴はというのだ。
「まともにね」
「歩けないわよね」
「それでお家からここに来るなんてね」
「無理ね」
「どれだけ辛いかわからないわ」
「そういうことね」
「そう、皆一緒よ」
 まさにというのだ。
「だからよ」
「車で送ってもらった」
「あたしの推理当たるかしら」
「じゃあ皆に聞いてみる?」
「そうしたらわかるわね」
 双子の姉妹で笑顔で話してだった。
 実際に聞いてみることにした、そうして華奈子の推理が正しいかを確かめるのだった。


第四百九十一話   完


                 2022・7・22

[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ