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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
別世界よりD
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<グランバニア>

リュカ国王陛下が本に吸い込まれてから早1年…
現在グランバニアでは、娘の1人…リュリュが代理女王を務め国政を安定させている。
更にはラインハットへ嫁いだ娘のポピーが、臨時宰相としてリュリュとコンビで国家を壟断している状況だ!
そんな2人の前に、本日も貴族の面々が、不平を抱えて謁見に訪れている。


「女王陛下におきましては、本日もご機嫌麗しゅう…日々お美しくなっております様で、私共も我が事の様に嬉しく存じます!」
「あ、ありがとうございます…」
「いえいえ、礼など…私めは本心「うっさいわね!早く本題に入りなさいよバカ!」
貴族のゴマスリを一刀両断に断ち切るポピー…10人程集まっている貴族達に、一斉に睨まれている。
尤も本人は全く気にしてないが。
「し、失礼しました…」
畏まり頭を垂れながらも、口の中では悪態を吐く貴族達…

今、謁見の間には貴族以外にも多くの人物が存在する…
貴族達の正面…玉座にちょこんと座っているのが、父リュカの代わりに女王の大役をこなしているリュリュ。
そしてリュリュから見て、左側1歩後方にアクデンが鬼の形相で立ち、右側1歩後方にバトラーが周囲を隈無く睨み付ける…
更にアクデンの左には、国務大臣のオジロンと軍のトップ…軍務大臣のピピンが佇んでいる。
玉座の直ぐ右には、臨時宰相のポピーが居り、その右には彼女の警護役のプックルが貴族達に向け、牙をむいて睨んでいる。
彼等モンスターズが威嚇し続けてるのはワザとで、案の定臨時宰相様の指示なのだ!
これにより、思慮の足りない者達が、彼女等(主にリュリュ)に不埒な振る舞いをする事のない様に牽制しているのだ。

「それで…本日はどの様な事で謁見を?」
リュリュがポピーとは正反対の、女神の様な優しさで話しかけると…
「は、はい!実は…先日、急遽通達があった、我々貴族に対する大幅な増税の事で、意見具申を致したく、陛下のお時間を頂戴したのであります」
「お、大幅な増税…?」
貴族達の『増税』の言葉を聞き、驚きポピーを見つめるリュリュ。

「左様でございます陛下!…いくら陛下のお達しでも、何ら理由のない増税はご無体すぎます!何卒、ご再考をお願い致します」
「ポピーちゃんがやったの…増税を…」
「そうよ…」
不意にリュリュがポピーを詰問する…そしてあっさりと認めるポピー。
貴族達は唖然と見つめている。

「どうしてそんな事を!?」
「だって…欲しい洋服が沢山あるんだもん!」
ポピーは天使の様な微笑みで、悪びれもせず答える。
「そ、そんな理由で増税しないでよ!国家を私物化しちゃダメなんだからね!」
「何よ!そいつ等だって、自分たちの贅沢の為に、領民から重税を強いてるじゃない!同じ事をしたまでよ…」

「こ、根拠の
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