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オズのボームさん
第一幕その十一

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「そうしようね」
「本当にお寿司がお好きですね」
「自分でもそう思うよ」
「それで小龍包も」
「あとお菓子は全部好きだよ」
「甘いものもですか」
「全部ね、それで食べ終わったら」
 その時はというのです。
「いつもね」
「楽しくですね」
「食べているよ」
 そうしているというのです。
「本当にね」
「そうなんですね」
「中国のお菓子もね」
「じゃあ杏仁豆腐は」
「大好きだよ」
 これがボームさんの返事でした。
「物凄く美味しいね」
「そうですよね、杏仁豆腐」
「月餅も好きだしね」
 このお菓子もというのです。
「マンゴープリンや桃饅頭もね」
「そちらもですか」
「うん、マーラーカオもですね」
「僕も全部好きです」
「君もなんだね」
「はい、それでボームさんもですね」
「そうだよ、本当に大好きだよ」  
 実際にというのです。
「中国の甘いものもね。果物もね」
「果物もですか」
「ライチだってね」
「ああ、ライチいいですよね」
「そうだね。ライチ酒もだしね」
「お酒もお好きなんですね」
「そうなんだ、それでライチ酒が好きで」
 そしてというのです。
「杏酒もね」
「あのお酒もですか」
「好きだよ、それとね」
「それと?」
「桂花陳酒もいいね」
「あのワインから造る」
「ワイン自体も好きだしね」
 このこともあってというのです。
「あのお酒もだよ」
「そうですか」
「それで中華料理を食べる時はよく飲むんだ」
 その桂花陳酒もというのです。
「飲みやすいしね」
「それで、ですね」
「ライチ酒や杏酒も飲みやすいと思うよ」
「そうそう、どちらのお酒も甘くてね」
 魔法使いが言ってきました、それも陽気に。
「とても飲みやすいね」
「そうだね」
「私も好きだよ」
「よく一緒に飲むね」
「中国のお酒もね」
「そして今は」
「このお酒だよ」
 魔法使いは日本酒を手に笑顔で言いました。
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