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まともに相手にしてもらえなくて・・ おまけにブスといわれて
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 私が図書館で勉強している時、ラインで充君から

(今、駅に着いた まだ、居るの?)

(ウン だけど もう4時だよ)

(すぐに 行く 待ってろ)

私、うれしかった。何日振りだろう。私、本当は、充君のために、お守りを作っていたんだ。布を縫い合わせて、表には[前へ]って、裏には[充]って刺繍した。ヘタクソだったけど、一生懸命つくったつもりだった。そして、中には、内緒でお母さんの口紅を拝借して私のキスマークを厳重に周りをきつく縫い合わせて入れたのだ。きっと、渡そうとドキドキしながら待っていた。

「充君 来てくれたんだ」

「あぁ 天気悪そうなんで 練習早い目に終わったし 最近 紗奈に会えてないしな どうだ 調子は?」

「・・・うれしぃー・・・まぁ 順調 もう、時間 終わる ここ 日曜は5時までなの」

「そうかー じゃぁ 表で話そうか」

 私 片付けて 充君の後ろを追いかけて行った。

「あのねー これ お守り 怪我しないようにと試合に勝つように・・ 不細工なんだけど練習中も持っててくれる?  でも、中は絶対に開けないでね」

「えっ 紗奈の手作りか?  ありがたいね でも、ポケットもないしなー パンツに縫い付けるかー」

「そうなのー だよね ポケットなんかないよねー」

「ウン ジャージはチームのもんだからな パンツに縫うよ 〇〇〇〇の近くだけど」

「バカー なんでそんな風にいうのー 女の子に言う言葉ちゃうわー」

「だって 好きなんだろー 俺の握ったんだからー」

「・・・あのねー なによー好きってー あの時はたまたまでしょ 偶然よ! やっぱり覚えてるんだー あの時のこと」

「ほらっ タマタマ・・って」

「・・・なに言い出すのー 変態 このーすけべー」

「ウフッ 紗奈もそんな言葉知ってるんだー」

「うぅー いじわる言いに来たのー?」

「いいや 紗奈に会いたくなった」

「あのね ウチ 充君の試合してるの見たいなぁー」

「やめとけ 紗奈が見てると気が散るしー 負けたら恰好悪い」

「ふぅーん 恰好つけるんだー」

 さよならを言った後でも、私は、どんどん充君を好きになっていると感じていた。あんなことを言われても、それは、私との間を身近に感じているから遠慮がないからだなんだと思っていた。  
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