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ウルトラマンカイナ
米国編 ウルトラセイバーファイト 前編
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 ――ウルトラアキレスが地球防衛の任に就いてから、およそ半年。ホピス星の戦いから、約1年が経過していた頃。
 BURKの面々による手厚いサポートを受け、着実に実戦経験を積み成長して行ったアキレスの戦闘能力は、すでに着任時の頃からは比べ物にならないほどの域に達していた。

 BURKとの連携も安定し、民衆からの信頼も獲得したこの頃のアキレスは、多くの人々が認める「ヒーロー」となっていたのである。

 だが――中には、それを快く思わない者もいた。

 ◇

「ふんっ……情け無いわねぇ、どいつもこいつもアキレスアキレス……。『地球は地球人の手で守る』っていう気概を持ってる奴は、もうどこにも居ないのかしら?」

 ――アメリカ合衆国最大の都市、ニューヨーク。その郊外に設けられているBURKアメリカ支部の航空基地で、1人の爆乳美女が雑誌を広げていた。

 艶やかな金髪を靡かせる彼女の、蒼く透き通るような瞳は――アキレスの活躍を讃える雑誌の記事を、「嘲笑」の色で見つめている。
 白く瑞々しい肉感的な柔肌から漂う、芳醇な女の香り。その芳香は、油の臭いが絶えないBURKセイバーの格納庫に仄かな彩りを添えていた。

 100cmを優に超える豊穣な乳房とくびれた腰回り、そして安産型のむっちりとしたヒップは、レオタード状の特殊戦闘服を内側からむっちりと押し上げていた。
 その露わにされたボディラインからは、彼女の「女」としての確かな自信が窺える。

「おい、あれってやっぱり……!」
「あぁ間違いねぇ、最近この基地に着任したばかりだっていう例の女だ……! 噂以上に、たまんねぇカラダしてやがるぜ……!」
「あの乳、あの腰、あの脚、あのケツ……! あぁちくしょう、一度でいいからああいう女を隅々までしゃぶり尽くしてやりてぇ……!」
「あれが……あのギャビン司令官も認めたっていう『女傑』……アメリア隊員か……! くーっ、あのぷっくりとした唇もたまらねぇなァ……!」

 そんな彼女を遠巻きに見遣る、男性整備士達は。スラっとした白い脚を組み、パイプ椅子に腰掛けている彼女――アメリア隊員の肉体を、舐め回すように凝視していた。
 男の本能を絶えず刺激する暴力的な色香は、欲望を隠し切れない雄の視線を独占している。身動ぎするたびにぷるぷると揺れるKカップの爆乳に、整備士達は揃って鼻の下を伸ばしていた。

 だが、誰も迂闊に彼女に手を出そうとはしない。それは彼女が、過去最高の成績で訓練課程を修了したエリート隊員だから……という理由だけではなかった。

 彼女はアメリカ支部のトップであるチャック・ギャビン司令官から、将来を嘱望されたエースパイロットであるのと同時に。BURK関連の兵器製造を長年に渡り請け負って来た、巨大軍事企業の社長令嬢でもある
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