第85話
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「…え?…え?」
2人の会話は小さすぎて悟林には聞こえず、不思議そうに2人を見つめている。
それを最後の仙豆を食べて復活したピッコロが見つめていた。
「れ、恋愛か…やはり俺には分からん…しかし、悪い変化ではなさそうだ…」
初めて見る弟子の表情だが、悪い物は感じないので良い変化なのだろう。
一応、ヘドとガンマ達を連れてカプセルコーポレーションに連れていき、余計なことをされないようにと理由付けし、ブルマは若さを保つためにヘドのカプセルコーポレーションの入社を認めるのであった。
そして後日。
「あの、お母さん。お願いがあるんだけど…」
「何だべ改まって?」
「その、トランクス君の好きな料理…他にも何か知ってたら教えてもらえるかなあって…」
「………」
チチは娘の顔をマジマジと見た。
普段の悟林なら有り得ない、どこか恥じらいのある顔。
それを見たことでトランクスとの仲に進展があったのが理解出来た。
「お母さん?」
「しばらくはトランクスに足向けて寝られねえだよ…」
「は?」
今まで女らしくとは無縁だった悟林の変化にチチはトランクスに胸中で感謝したのであった。
更に後日、一度地球に戻ってきたベジータはブルマから息子の恋の進展があったことを延々と聞かされていた。
「いやあ、悟林ちゃんね。レッドリボン軍との闘いの後に家に来たんだけどトランクスに不意打ちでぎゅうっとされた時の慌てようなんて面白かったわ〜。悟林ちゃんったら顔を真っ赤にしちゃってさ、意外に悟林ちゃんって不意打ちに弱いのねえ…からかいのネタが出来たし私の願いにケチを付けたりしたり、こっそりついていこうとしたのを邪魔されたお返しをしてあげないとね〜。ねえ、ベジータも最近悟林ちゃんが私に厳しすぎないと思わない?将来の義母に対して」
「…当然の対応だ大馬鹿者」
当時のことを聞かされたベジータはブルマの奇行に頭痛を覚え、ジュースを飲んで頭痛を誤魔化しながら何時か堪忍袋の緒が切れた悟林にキツいお仕置きをされる妻の未来が容易に想像出来たのであった。
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