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まともに相手にしてもらえなくて・・ おまけにブスといわれて
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夏休みもあと1週間ほどになった時、私達のグループは相変わらずたむろしていて、その日はショッピングセンターのセンターコートに集まっていた。十和姉さんは、居なくて、もしかすると、受験の勉強をしているのかも知れない。あとの3年の女の子達は、さっきから、そこで買ってきた派手な下着をもとに、男の話で盛り上がっていた。私は、興味無いので適当に相槌を打つ程度にしていた。

 お盆が終わって、私は、髪の毛の横の一部を赤茶色と青い色に染めて、金色のリボンと編み上げていた。久美とふざけて遊び半分だった。お母さんからは叱られていたけど、やっぱり、夏休みの間だけだからと、ずるずるとかわしていたのだ。この日も短いタイトなスカートにタンクトップで首からはギンギラしたネックレスをして、そして、家を出てから、眼の周りにアイシャドーと口紅でお化粧をして、いかにもチャラチャラした女の子の風だった。

 チラっと充君が本屋さんの方に入っていくのが見えたので、私は、会いたいと思って、その場を切り上げて、ひとりでバス停のほうにぶらぶらと歩いて行って、ここなら、偶然を装って会えるんじゃあないかと・・。

 来た! 充君だ。日に焼けて、真っ黒で、スポーツバッグを片手に・・。私は、それとなく、近づいて行った。偶然なふりをして

「あっ 充君・・」

「紗奈・・ お前 いつまで そんなことやってるんだ いつも、あんな不良連中とつるんでいるみたいだな リーダーとか言って、おだてられてさー」

「・・・不良じゃぁないよー ウチだって 悪いことなんかしてないよー」

「そうかぁー なんか男と遊んでいる連中だって聞くぞー」

「ちゃうよ そりゃぁ 何人かは男の子と遊んでいるのも居るけど ウチは違うよ そんなことしてない」

「あのなー お前 大学 行く気あるのか? 一緒のとこで勉強しようって約束しただろー」

「えぇー そんなこと・・」

「約束しただろー 小学校卒業式の時と 中学の時も」

「えー あれって 約束なのー? なんやー いきなり・・ だって ウチが返事返す間もなくいっちゃったじゃん」

「そんなの 解れよ 俺とお前の間柄だろー」

「そんなこと はっきり 言ってくれたことないやんかー 解れって無理や ウチやって ちゃんと聞きたかったのに・・」

「俺は、紗奈と 一緒の大学で勉強したい もう一度ナ これで、わかったか? 今、コロナでクラブ活動禁止でな だから、自主練習だけど、暮れから本格的に受験勉強に打ち込むから お前も頑張れよ 京大な!」

「えぇーっ えー 何言うたん? 京大? そんなん無理や ウチ 無茶苦茶ヤン」

「無理かどうか やってみないとわからん 紗奈のことやから 頑張るやろー」

「あのなー 無理! 世間に笑われるワ
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