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緋弾のアリア ──落花流水の二重奏《ビキニウム》──
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水無月彩椰の近況
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ものでした。原石というには少し丸くて、宝石というにはいびつすぎる、まだ洗練されていないものでした。だからその文章は、書くのが酷く苦痛だったのです。いびつなものを咽喉から吐き出せと言われて、スムーズに吐き出せます? 最低限、整っていなければ難しいでしょう。そんなものです。

 だから私は、それを磨くことに決めました。それが改稿前の『落花流水の二重奏』なんですよ。あれだけ書けば、嫌でも文章力は伸びます。彩斗とアリアの恋路を描いたこの作品だからこそ、心理描写も、それを彩る風景描写も、こだわらなければいけなかったのです。そして私は、私の実力相応の形でこだわり続けました。回を追うごとに文章は洗練されて、最初の頃に粗が目立ち始めました。気になりますね。改稿作業をいきなり始めたのは、そういうわけなんですよ。前にも話しましたが。そして現在、それは『恋篝T』まで進んでいます。同時に、ここで停滞してもいます。理由は次の通り。

 私、再び書籍化の夢を追いかけ始めたと言ったじゃないですか。書籍化を目指すには作品を書かないといけないわけで、そうなると、二次創作には構ってられなくなるんですよね。どれだけ書きたくても。だから仕方なしに、改稿作業を打ち切りました。そして、本気で書籍化を目指すいまの私が、本気で文章にこだわりぬいた、そんな作品を、現在進行形で執筆しています。芸術としての美しさを文章に見出す――純文学というジャンルがありますが、それを書いています。まさに文章の美しさを追い求める私にぴったりのジャンルでしょう? 物語の内容自体は、これは、ライト文芸ですけどね。

 『鏡鑑の夏と、曼殊沙華』というタイトルです。田舎の郷愁と夏の哀愁をテーマにしました。『自分の思い描く夏』『夏休みの過ごし方』を探しに帰郷した主人公が、そこで幼馴染と再会するところから物語が始まります。夏休みの田舎町で起こる、幼馴染とのノスタルジックな純愛作品です。キャッチフレーズは、「――あの夏の眩しさだけは、覚えていた。」誰か一人くらいは、聞いたことあるかな。まずはこの作品で書籍化を目指します。ここまで綺麗な描写をする作品は、そんなに見かけないでしょう。描写だけでなく物語にもこだわっているので、二重奏を読む代わりにこちらもどうぞ。


 『鏡鑑の夏と、曼殊沙華』
https://www.alphapolis.co.jp/novel/390403841/448597798


 まぁそんなわけで、現在の私はどんなことをしているのか、少し紹介できましたかね。ぶっちゃけ二次創作もしたいのが本音ですが、二次創作ってお金になりません。『落花流水の二重奏』とか同人誌化して、それを皆さんが買ってくださるなら本当にうれしいですけど、まだ完結もしていないし。一時創作のインセンティブを得るか、ココナラなどの
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