第二千八十話 昔はそこまでが
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第二千八十話 昔はそこまでが
住吉大社に来てです、インドネシアは日本に尋ねました。
「海の神様を祀っているんだったな」
「須佐之男命です」
神話であまりにも有名なこの神様をです。
「そうしています」
「海の神様か」
「かつてはすぐ傍まで海でしたので」
「そうか、埋め立てたか」
インドネシアはすぐに事情を察しました。
「そういうことか」
「はい、ですから」
まさにその通りだというのです。
「この大社が海の神様を祀るものでもです」
「不思議ではないな」
「そうです、思えばです」
ここで日本は遠い目になってお話しました。
「ここまで海だった頃がです」
「懐かしいか」
「そうです、今は住宅地ですが」
「海だったな」
住之江区等も海でした。
住吉大社の周りも埋め立て地なのです、もっと言えばこの辺りは最近まで大阪市ではなかったりします。
第二千八十話 完
2022・9・5
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