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ウルトラマンカイナ
外星編 ウルトラホピスファイト part3
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星の言語までは私にも分からないけれど、その記号だけでもある程度の背景は推測出来る。……ホピス星人はペダン星人から、あのキングジョーを『輸入』していたのよ」
「輸入……!? しかしシャーロット博士、キングジョーは……!」
「ええ、そうよ駒門隊員。弘原海隊長が今言った通り、あれはウルトラセブンですら苦戦を強いられたロボット兵器……決して安い買い物ではなかったはず。しかもあの機体は、星ごと焼き尽くすような光波熱線に晒されても、戦闘機能を維持出来るほどの特別製……。過去のデータにあるどのキングジョーよりも、強力な機体である可能性が非常に高いわ」
「……ホピス星人は一体、そんな代物を手に入れるためにどれほどの代償を……!?」
「全てが丸焼けになった今では、その真相も闇の中……ね。ただ少なくともホピス星人には、何としてもアレを手に入れなければならない理由があったのよ。……そうでもしなければ勝てない『相手』が居ることを、彼らは知っていたのね」
「……そこまで分かり切っていて、そのための準備までして、それでもこんなことになっちまったっていうのか!? そんなあんまりな話が、あって良いのかよッ……!」

 この星に破滅を齎す侵略者達に抗うため、あらゆる手を尽くしたはずのホピス星人。その無念に思いを馳せて胸を痛める弘原海は、血が滲むほどにまで唇を噛み締めていた。
 そんな彼の言葉に、シャーロットは首を振る。

「あって良いわけがない。……それを繰り返させないために、私達はここまで調査に来ているのでしょう? 弘原海隊長」
「あぁ……そうだったな博士。よし駒門、まずは俺達も脱出するとしようぜッ!」

 彼女の言葉に顔を上げた弘原海は、この洞窟から脱出するべく外に繋がる方向へと眼を向ける。だが、その胸中には一抹の不安があった。
 ――弘原海達がこの最奥に辿り着くまでの道には、幾つかの分岐路があった。この探索に追従していた男性隊員達は、その分岐先を調査するため弘原海達とは別のルートを探索していたのである。

「あいつら……上手く脱出してるだろうな……!? 通信機が故障してやがるのか、さっきから全然繋がらねぇしよ……!」
「彼らとて、この調査隊に選ばれたBURKの精鋭です。……これしきのことで死ぬような者などおりません。私は、そう信じます」
「駒門……あぁ、そうだな!」

 この振動による落石の発生。その影響を受けているのではないかと案じている弘原海を励ますように、琴乃は強気な声を上げていた。そんな彼女に背を押されるように、弘原海は意を決して真っ直ぐに脱出を目指して行く。
 一方、彼らに続いてこの場を後にしていくシャーロットは――ある思いを胸に、キングジョーが眠っていた場所へと視線を移していた。

(……特別製のキングジョーでも太刀打ち出来ない
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