暁 〜小説投稿サイト〜
三つのシトロン
第六章

[8]前話
 三個目で姿を現してことの次第を全て話した、そうしてこうも言った。
「有り難いことに魔女の魔法もです」
「鳩に変えられていてもか」
「消えました」
「そうなのだな」
「はい、全ては悪い魔女の使い魔だった黒猫のお陰です」
「全くだ、ではすぐにだ」
 チェンツッロは妖精に話した。
「父上と母上そして国の者達にだ」
「ことの次第をお話しますか」
「そして私を騙した悪い魔女を成敗する」
 こう言ってだった。
 チェンツッロは両親と国の全ての者達にことの次第を話して自分を騙した悪い魔女を成敗すると宣言した。
 だが悪い魔女であるフォウレンは話を聞いてだった。
 すぐに醜い鳥に姿を変えて逃げた、そうして遠く西インド諸島まで逃げたが。
 ここで車輪に乗ってチェンツッロに教えた年老いた魔女に出会ってだった。
「お前はそのままの姿でずっとおれ」
「くっ、何てことなの」
 年老いた魔女に一勝醜い鳥の姿でいる魔法と魔法を絶対に使えなくなる魔法もかけられてそうしてだった。
 籠の中に入れられた、そうしてずっと閉じ込められることになり。
 年老いた魔女は手紙でチェンツッロにこのことを伝えた、すると彼は玉座で手紙を読んでから王妃となりテレサと名付けられた妖精に話した。
「悪い魔女は報いを受けたよ」
「そうなのですか」
「私にそなたのことを教えてくれた魔女にね」
「いい魔女にですね」
「そうなったよ、悪人は裁かれ」 
 そうなってというのだ。
「そしてだよ」
「そうしてなのですね」
「もうずっと鳥の姿のままで」
 醜いというのだ。
「魔法も使えず籠の中でね」
「過ごすのですね」
「そうなるよ」
「そうなですか」
「悪人は成敗された、では」
「はい、これからは」
「私達は仲良く暮らそう」
 王として夫としてテレサに話した。
「そうしよう」
「それでは」
「何かとあったけれどよかったね」  
 今は二人の傍にいる様になった黒猫も言ってきた。
「じゃあこれからはね」
「うん、末永くだね」
「お二人は一緒だよ」
 王に笑って言った、そうしてだった。
 チェンツッロは王妃となった妖精と共に末永く幸せに過ごし国を平和で豊かな国にしていった。イタリアの古い話である。


三つのシトロン   完


                  2022・4・16
[8]前話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ