暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生のダイヤモンド婚式 
第九幕その七

[8]前話 [2]次話
「案外ね」
「そうだね、青い鳥と同じだね」
「幸せはすぐ傍にあってね」
「そして探しものもね」 
 こちらもというのです。
「身近にあるよ、それでね」
「それで?」
「運命の出会いというものはね」
 先生が笑顔でこうも言いました。
「偶然ではなくてね」
「必然ね」
「神様がそうさせてくれるんだよ」
「人には偶然に思えても」
「それが実はね」
「神様の配剤ね」
「思わぬ人と思わぬ場で出会って」 
 先生はさらに言いました。
「そこから人生が変わったりなんてあるね」
「そうよね」
「それもまたね」
「神様の配剤ね」
「ただしそれにあたっては悪い人と出会うこともあるから」
「そうした人はよね」
「避けることだよ」 
 例え出会ってもというのです。
「まあ初対面の人をいきなり信じたりついていくことはしない」
「そういうことね」
「よく見極めることだよ、いい人だったら自然によくなるから」 
 その運命がというのです。
「だからね」
「それでよね」
「人を見極めることも大事だよ、けれどね」
「運命はよね」
「必然だよ、だから僕はね」
 実際にというのです。
「今日この置時計に出会えたんだ」
「そういうことね」
「うん、だから今僕は神様に感謝しているよ」
 心から、そうした言葉でした。
「本当にね」
「そうしているのね」
「そうだよ、よかったよ」
 先生はこうも言いました。
「明日学園に行く時に教会に行くよ」
「プロテスタントの教会ね」
「あちらには国教会の人もおられるから」
 イギリス国教会です、先生はイギリスの多くの人が入信しているこの宗派の信者さんなのです。それでというのです。
「その人にお願いして」
「そうしてよね」
「神様に感謝するよ」
「そうするわね」
「うん、ただどうもね」
 ここで先生は笑ってこうも言いました。
「神仏と言うけれど」
「仏様にもなの?」
「そして日本の神々にもね」
「感謝したいのね」
「そうも思っているよ、日本に入ってね」
 そうしてというのです。
「日本で暮らす様になって」
「国籍も日本になったわね」
「そうなってね」 
 それでというのです。
「あちこちの神社仏閣を巡っていたら」
「キリスト教以外にもなのね」
「他の宗教の神仏の存在も感じる様になったよ」
「そうなったのね」
「先生神社やお寺でも手を合わせますよね」
 トミーも言ってきました。
「そうですよね」
「うん、自然とね」
 先生はトミーにも答えました。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ