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タイプなんてそれぞれ
第一章

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                タイプなんてそれぞれ
 石田兼続はクラスメイトで友人でもある尾花愛実に男子が好きな女性はどんな風かと聞かれた、すると。
 スマートフォンを出してその画面に有名な何十人も所属しているアイドルグループの一つのサイトを出して答えた。
「ざっとでもだよ」
「一人一人に推しがいるっていうのね」
「そうだよ」
 面長で黒髪をショートにしている面長の顔で言った、背は一七〇位で痩せていて通っている学校の制服がよく似合っている。
「人気の違いはあっても」
「それぞれの人にで」
「つまり人の好きなタイプなんてだよ」
 石田は愛実のポニーテールが似合う面長ではっきりとした顔立ちを見つつ話した、背は一六〇位ですらりとしたスタイルだ。
「一口に言えなくて」
「四十八人いたらなの」
「四十八通りあるよ」
 それだけというのだ。
「この人達の数だけね」
「それ秋葉の方で」
「難波も博多もあるよね」
「そうよね」
「乃木坂の方にもね」
「じゃあそれだけなのね」
「好みがあるから」
 だからだとだ、石田はさらに言った。
「言えないよ、八十年代だったらね」
「その時なら」
「松田聖子さんとか中森明菜さんがおられてね」
「お二人共最強無敵だったじゃない」
「あの頃から図抜けていたらしいね」
「山口百恵さんの跡を継いで」
 この伝説となった彼女のだ。
「もう日本の芸能界に残る」
「最強アイドルの人達だったね」
「あの人達の頃だったら」
「お二人のどっちかを言えたよ」
 そうだったというのだ。
「まだね、けれど僕平成の終わりから令和だから」
「それじゃあ好みも」
「こう言うよ」
 愛実に対して述べた。
「もう色々だよ」
「アイドルグループ出されると」
「わかるよね」
「ええ、それならね」
「そういえばね」
 ここで愛実の傍をたまたま通った近澤成美も言ってきた、小柄で黒髪をロングにした胸の大きい発育のいい娘である。
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