第二章
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後
「プリン体があるって」
「いや、これゼロだから」
中谷は娘にこう返した。
「だから大丈夫だよ」
「だといいけれど」
「あとお父さん今会社の人達とオンラインで飲んでるから」
娘にこのことも話した。
「だからね」
「邪魔しないでっていうのね」
「いいかな」
「わかったわ、それじゃあね」
娘も納得して去った、だが。
部下達は画面に映った彼女について中谷に笑って話した。
「可愛いですね」
「いい娘さんですね」
「ちゃんとお父さんの心配してくれますね」
「いや、娘のことはいから」
中谷は部下達に苦笑いで応えた。
「気にしないで飲もう、いいね」
「はい、じゃあ今日はどんどん飲みましょう」
「お互いにそうしましょう」
「それぞれの恰好でそれぞれのお酒飲んで」
「食べたいもの食べましょう」
「そうしていこう」
部下達にあらためて話してだった。
そうして飲んで食べて話すが外の物音が聞こえてきたりだった。
家族、時には猫の乱入があったりテレビの音が急に出て来たりとそれぞれ何かとあってだ、中谷は笑って話した。
「居酒屋で飲むのとはまた違った面白さがあるね」
「そうですね」
「オンラインはこうなんだね」
このことを実感して言ったのだった。
「今わかったよ」
「これはこれで面白いですね」
「家ならではのことがあったり」
「それぞれ好きなもの飲んで食べられますし」
「何でもありな感じですね」
「そうだな、居酒屋の雰囲気もいいが」
中谷もラフな服装で自分が好きなものを飲んで食べながら話した。
「こうしたのもいいな」
「居酒屋で缶のままストロングとか氷結飲むとかないですしね」
「流石に」
「スナック菓子を袋から出してとか」
「インスタント焼きそばパックでとか」
「それでお喋りしながらって」
「それも部屋義で」
部下達も口々に言った。
「これはこれでいいですね」
「またやりましょう」
「そうしましょう」
「ああ、そうしような」
中谷は部下達の言葉に応えた。
「またな」
「娘さんにもお会い出来ますし」
「部長の娘さん可愛いですね」
「スタイルもいいですし」
「娘のことは言わない様にな」
中谷はこのことは憮然として述べた。
そうして部下達とオンラインで飲んで食べながら話をした、その後で。
パソコンの電源を満足した顔で落として畳んだがそこで来た娘に言われた。
「私のこと言われた?」
「言われたよ」
娘に貌を向けてストレートに答えた。
「可愛いとかな」
「それはいいことね」
「よくない、流石に飲み会でも会社の部下と飲んでるからな」
だからだとだ、娘にどうかという顔で述べた。
「プライベートのことはな」
「出て欲しくないのね」
「そ
[8]前話 [1]次 最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ