暁 〜小説投稿サイト〜
星河の覇皇
第八十一部第四章 一日のうちにその三十七

[8]前話 [2]次話
「考えていますか」
「国防省としては」
「そうなのですね」
「そしてそのうえで」
「何かまたですね」
「大きなことをするかも知れないですか」
「若しくは既にね。けれどそのことはね」
 八条ひいては国防省はというのだ。
「私もわからないわ、ただ外務省としては」
「この度のオムダーマンの勝利も」
「これといってですね」
「大きなことではないですね」
「サハラのことは」
「あちらでは大きなことですが」
「そうよ、オムダーマンが勝利を収め」
 そしてというのだ。
「全軍が動きだした」
「この程度ですね」
「このことを大統領にもお伝えする」
「そして両国の趨勢もですね」
「伝えていきますね」
「そうしていくわ」
 こう言うのだった、そしてだった。カバリエはスタッフ達にこうも言った。
「サハラはそれ位よ、あくまで主なことはね」
「はい、連合ですね」
「ケニアとトンガのことですね」
「両国の衝突の仲裁ですね」
「それをすべきですね」
「そうよ、衝突が絶えない国でも」
 連合という国はというのだ、とかく各国政府間そして中央政府も各国政府と衝突を繰り返しているのだ。
 だがそれでもとだ、カバリエは言うのだ。
「それを少しでもね」
「減らしていくことですね」
「それが政治ですね」
「連合にしても」
「左様ですね」
「そうよ、連合というものは」
 まさにというのだ。
「その絶え間ない衝突を少しでもね」
「減らしていきますね」
「そうした国ですね」
「絶え間なく多くの衝突があろうとも」
「それでもですね」
「それを少しでも減らしていく」
「それが連合の政治よ、それが完全になくなることはなくても」
 それでもというのだ。
「それをね」
「少しでも減らしていく」
「それが連合の政治ですね」
「政治自体がそうですが」
「連合も然りですね」
「そういうことよ、外交もね」
 こちらもというのだ。
「そのうちの一つでね」
「減らしていきますね」
「これからも」
「そうよ、しかし本当にね」
 カバリエはさらに言った。
「人類の社会はね」
「こうしたことはですね」
「政治の世界でもですね」
「尽きないですね」
「次から次に出てきますね」
「解決しても」
「そういうものね、人類の社会が続く限り」
 まさにそうであるならというのだ。
「お仕事もね」
「減らないですね」
「次から次に出てきますね」
「一つ終わらせたらと思えば」
「また出ますね」
「時として一つどころかね」
 一つの仕事を終わらせてまた一つではなく、というのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ