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ドリトル先生のダイヤモンド婚式 
第七幕その二

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「日本は素晴らしいよ」
「先生も心から愛されていますね」
「来日して日本にいればいるだけね」 
 まさにそれだけというのです。
「好きになってね」
「愛する様にですね」
「なっているよ」
「そうですよね」
「神戸だって」
 今暮らしているこの街もというのです。
「そうだしね」
「この街は西洋の趣が強いですね」
「維新から外国の人が来ていてね」
「暮らしてもいて」
「そしてね」
 それでというのです。
「中華街もあるね」
「中国の文化も入っていますね」
「それもいいね、それで今日は中華街に行くんだ」
 神戸のそこにというのです。
「今神戸の街の文化史を調べていて」
「それで、ですか」
「フィールドワークでね」
 それでというのです。
「行くんだ」
「そうですか」
「そう、そしてね」 
 先生はさらに言いました。
「あちこち歩くよ」
「中華街の中を」
「食べることもね」
 先生はにこりとして言いました。
「忘れないよ」
「そちらもですね」
「日本はこちらもいいからね」
「食文化も」
「うん、そのこともね」
 実際にというのです。
「素晴らしいね」
「それはその通りですね」
「だから楽しんでね」
「フィールドワークをされて」
「食べてくるよ」
 こう言ってでした。
 先生はこの日は中華街に出ました、この時も動物の皆が一緒です。そうして中華街の中を見回っていますと。
 動物の皆は先生と一緒に歩きつつこんなことを言いました。
「中華街っていいよね」
「神戸は下町も洋館もあるけれどね」
「工業地帯もね」
「見事な港もあるし」
「色々な場所があって」
「中華街もあるのがいいね」
「全くだよ」
 笑顔で言うのでした。
「この赤くて漢字に満ち溢れている雰囲気が」
「いいんだよね」
「この中国の街が入ってきたみたいな」
「そうしたのがいいよね」
「本当に」
「そうだよね、だから僕も好きなんだ」
 こう言うのでした。
「中華街もね」
「うん、ただね」
 ここで老馬が言いました。
「何か日本のカラーもあるよね」
「そうだね、ここの中華街ってね」
 老馬の背中にいるホワイティが彼の言葉に頷きました。
「日本の趣もあるよ」
「お店の人達も普通に日本語喋ってるしね」
「お品書きとかも日本語だし」
 チープサイドの家族も言います。
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