暁 〜小説投稿サイト〜
おぢばにおかえり
第七十一話 詰所の中その二

[8]前話 [2]次話
「それで僕は幸せですから」
「それでだね」
「今日もお邪魔させてもらいました」
「ゆっくりしていってね」
「そうさせてもらいます」
 新一君は次郎さんに笑顔で応えました。
「今日も」
「千里ちゃんも何かと教えてね」
「そこでまた私なんですよね」
 ついつい首を傾げさせてしまいました。
「本当に」
「だって阿波野君だとね」
「私ですか?」
「そうなってきてるから」
「全く。去年からなんですよね」
 まだその頃は高校生でした。
「私新一君と何かと一緒なんですよね」
「お引き寄せだよね」
「そうですね、何でか」
 本当にです。
「新一君と一緒で」
「いや、何かと助かっています」
「私は助かってないから」
 いつもの調子の新一君にも言いました、少しむっとして。
「全然ね」
「じゃあ僕で出来ることなら助け合いで」
「そこまでいいわよ。それで今日はどうしたの?」
「はい、実は詰所のことで」
 こう私に行ってきました。
「聞きたいことがありまして」
「ここのこと?」
「はい、ここ七階建てですよね」
「地下もあるから八階になるわね」 
 地下が食堂になっています、あとそちらにお風呂場もあります。お風呂場は他の大教会の詰所のお風呂場があと二つあります。
「そうなるわ」
「そうですよね」
「ええ、それがどうかしたの?」
「実は僕あまり知らないんですよ」
 こう私に言ってきました。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ