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星河の覇皇
第八十一部第四章 一日のうちにその二十六

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「広告収入ね」
「若しかしてそれで」
「結構収入がよくて学費位はね」
「売れっ子ですか」
「そう言われているよ、だからね」
 連合に戻って大学を卒業すればというのだ。
「商業サイトでもデビューしてるし。原作もやってるし」
「それで、ですか」
「本格的にね」
「漫画家としてですか」
「やってくつもりだよ」
「では余計に健康には」
 ボーイはスクのこの話をまたした。
「気をつけないと、ですから」
「室内トレーニングは」
「されるべきです」
 絶対にという言葉だった。
「大使ご自身の為にも」
「そうだよね、健康じゃないと」
「大使も漫画家も。そして」
 それにというのだ。
「どういったお仕事でも」
「健康はだよね」
「体力もそのうちですね」
「そうそう、健康の条件としてね」
「体力もあることですね」
「体力がないとね」
 どうしてもというのだ。
「健康もね」
「すぐに害してしまいますね」
「だからね」
 それでというのだ。
「漫画家もね」
「体力勝負ですね」
「やっぱり運動をしている漫画家さんは違うよ」
「お仕事が出来ますか」
「ずっと机に向って徹夜ばかりだと」
 そうした生活を送っていると、というのだ。
「若くしてってね」
「そうなりますか」
「実際に昔の日本の漫画家さんは」
「漫画を文化にした国ですね」
 連合ではそう評価されている、それも田河水泡から評価されているのだからかなり認めれていると言える。
「日本は」
「あの国がメジャーにしてね」
「文化にもですね」
「したよ」
「それでその日本では」
「手塚治虫さんとかね」 
 その日本の漫画家の中でも特に有名な人物の一人だ、巨匠とさえ呼ばれている。
「一日四時間の睡眠で」
「私毎日八時間です」
 ボーイはすぐに答えた。
「それ位は寝ています」
「僕もそれ位寝ているよ」
「人間寝ないと駄目ですよね」
「けれど手塚さんはね」
 この偉大な漫画家はというのだ。
「毎日四時間で徹夜も多くて」
「一睡もしないでお仕事もですか」
「してね、描いて描いて」
 そうしてというのだ。
「六十位でね」
「お亡くなりになったんですね」
「そうだったんだ」
「過労死ですね」
 ボーイは手塚の死因をそれだと断定した。
「それは」
「実際そう言われているよ」
「どう考えてもそうですね」
「癌だったけれど」
 断定されている死因はそれだがというのだ。
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