暁 〜小説投稿サイト〜
星河の覇皇
第八十一部第四章 一日のうちにその二十三

[8]前話 [2]次話
「そうですよね」
「うん、各国軍もそうだし中央政府軍もね」
「どの軍隊もですね」
「志願制でね」
 それでというのだ。
「徴兵制の国はね」
「ないですね」
「だから徴兵制っていうと」
 この制度のイメージはというのだ、連合におけるそれは。
「誰でもね」
「検査を受けたら」
「合格して」
「全員兵隊さんになる」
「そうだと思っていたけれど」
「それが違いまして」
 その実はというのだ。
「厳しんですよ」
「中々兵隊さんになれないんだ」
「私は元々ハサンにいましたが」
 バグダート星系自体がハサン王国領土だった。
「ハサンでもですよ」
「徴兵制でなんだ」
「それも厳しいチェックの」
「それでボーイさんは」
「徴兵にはです」
 この検査にはというのだ。
「かからなくて」
「それでだね」
「はい、高校を卒業してです」
「軍隊に入らずだね」
「就職しています」
 今の様にというのだ。
「そうしています」
「成程ね」
「というか徴兵制イコール誰でもっていうのは」 
 即ち国民皆兵というのはというのだ。
「ないですよ」
「そうだよね、やっぱり」
「私は何か耳が悪いと」
「悪いのかな」
「徴兵検査で言われて」
 それでというのだ。
「落ちてです」
「兵隊さんにはなっていないんだ」
「はい」
 その通りだというのだ。
「そうです」
「そうだったんだね」
「本当に徴兵検査に合格するには」
 そうして軍隊に入隊するにはというのだ。
「厳しい検査なので」
「中々なんだ」
「合格しないです。男子校で四十人のクラスで」
 それだけの数でというのだ。
「一人か二人です」
「合格する位なんだ」
「そこで厳しい国ですと」
 厳しい徴兵検査がさらにというのだ。
「行いも見られるので」
「品行方正でないとなんだ」
「身体がしっかりしていて頭もあって」
 それでというのだ。
「行いもです」
「つまり精鋭でないとだね」
「なれないんですよ」
「案外以上に厳しいね」
「そうです、サハラの徴兵は」
「そういえばね」
 ここでスクも言った、サハラにいてそれでこの国のことは引き籠りと言っていい状態ではあるがというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ