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一九六九年の新婚旅行
第二章
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「そこから鹿児島まで直通でね」
「電車で行けるな」
「そうよね」
「そうなのに。昔はそうだったのね」
「そうだぞ。そうしたことも頭に入れてな」
「鹿児島に行ってきてね」
 祖父母は孫娘に話した、そしてだった。
 鹿児島に着いてだった、街を見回していっていて。
 西郷隆盛の像を目の前に観つつだ、美来は一緒に旅に来ている同じ大学の同級生で同じ学部の交際相手である吉田昴一八〇以上の背でがっしりした筋肉と贅肉が目立つ体型で細く小さめの目で色黒で長方形の顔に黒髪を短くしている彼に祖父母から言われたことを話した。
 するとだ、昴はこう言った。
「昔はそうだったんだな」
「何でも鹿児島に来るだけでもね」
「大変だったんだな」
「そうみたいよ」
「すぐに来られたけれどな」 
 昴は西郷隆盛の像を見つつ応えた。
「ここまで」
「新幹線で博多まで行ってね」
 自分が行った通りにとだ、美来は昴にも話した。
「それでね」
「そこから特急でな」
「ここまでの直通のね」
「簡単に行けたけれどな」
「電車の中の旅も楽しかったわね」
「けれどすぐだったな」
「一日もね」
「いや、朝に新幹線乗って」
 昴は美来に話した。
「そこからな」
「その日のうちにここにいるから」
「そう思うとな」
「あっという間ね」
「ハワイとか台湾に行くの考えたら」
「鹿児島はな」  
 それこそとだ、昴も応えた。
「別にな」
「遠くないわね」
「そうなんだけれどな」
「それがよ」 
 美来も西郷像を見ている、そうして言うのだった。
「昔はね」
「昭和四十四年位はか」
「西暦で言うと一九六九年ね」
「あの時はな」
 まさにというのだ。
「そうだったんだな」
「全然違うわね」
「ああ、今とな」
「それでこうしてね」
「美来のお祖父さんとお祖母さんはか」
「新婚旅行で来てね」
 その様にしてというのだ。
「西郷さんの像も見てね」
「桜島も見てか」
「鹿屋にも行ったみたいよ」
「そうなんだな」
「それでね」
 美来はさらに話した。
「日本のハワイにね」
「何処だよ、そこ」
「指宿市よ」
 そこだというのだ。
「あそこがね」
「日本のハワイだったんだな」
「昔はそう言われていてね」
 そしてというのだ。
「観光にかなり力を入れていたのよ」
「そうだったんだな」
「あっちにも行くけれど」
「ああ、何処がハワイかな」
「観に行きましょう」
「そうするか」
 昴も頷いてだった。
 二人は鹿児島市そして鹿屋と一日ごとに観ていった、その途中ヤシの木や櫻島も観てそうしてだった。
 指宿に行くとだった、確かにヤシの木は多く。
 気候も暑い位だったが。
「あまりね」
「ハワイじゃないよな
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